第38話 戦闘と新たな従魔

群れは20匹くらいのシロオオカミのものだった

まずは僕とガルが草むらから出る

次にエミラで危なくなったら父上と師匠が参戦する


草むらから出てすぐオオカミ達は僕らに気づく


すぐに飛びかかってきた2匹を右からの横なぎで突き刺した

そして勢いよく戻すことで突き刺したオオカミを鎌から抜く

ついでに飛びかかってきた1匹を柄で殴った

「あっ」

「大丈夫です」

何匹かエミラのほうに行ってしまったがエミラを信じよう


少し斜めにし右から横なぎすることで3匹まとめて切った

少しガルのほうを見ると3匹くらい倒していた

幼体だから心配だったけどガルも問題なさそうだ


今のうちにさっき殴って動けなくなっているオオカミにとどめを刺そう

隠し持っていた投擲用ナイフを右手で投げた

頭部に当たったから多分死んだだろう


残ったオオカミの2匹はガルが応戦中8匹は僕から少し距離を取り警戒している

来ないのでこちらから行こう


鎌を左手だけで持ったまま走り近づく

そしてそのまま左腕と腰の力で鎌を振り3匹まとめて切った

右も逆手で持ち刃を回し横なぎし3匹突き刺す

抜く時間が惜しい

オオカミが刺さったままの鎌を投げ捨て

逆手で短剣を抜き

一匹は首に一匹は頭に刃を突き刺し仕留めた


エミラのほうを見ると無事6匹倒していた

6匹も行ってたか

ガルも合計6匹

僕が14匹

逃げたオオカミも見えなかったし合計26匹の群れだったようだ


「やはり俺が教えないほうがよかったか」

「?何のことです父上?」

「剣術指導のことだ

俺が教えていたらは使えなかっただろう」

僕の使っていた鎌を持ちながらそういった

「ではあの日教えることはないと思うといったのは

父上の教えが僕の剣術の妨げになると思ったからということですか?」


「まぁ大体そんな感じだ

見たことのない流派の剣術でしかも未完成な気がしたからな

どんな剣術になるか気になったのもあるがまさかこの大鎌を使うとは思わなかった」

そういって父上は鎌を僕に返してくれた


「ほかにもいろんな武器の練習してたね~

見たことない武器もあったし」

「スキルを使って武器を作ってるのを見ました」

「それらの戦い方もいつか見てみたいな」


!?

[探知]をしてみたら反応があった

反応があった方に行ってみると

ガルと同じくらいの黒いオオカミと何匹かの成体と思われる黒いオオカミの死体があった

ヴィエールクロオオカミだろう

ガルと同じくらいのオオカミはまだ生きているようだ

『聞こえるかい?』

『わっ!!たべないで~』

『食べないし殺さないよ』


『ほんとうに?』

『うん

どこか痛いところはある?』

『だいじょうぶ

このぜんぶ全部ほかのおおかみのものだから』


『そっか

ねぇ君僕の従魔にならない?』

『ぼくひとり一人ではいきていけないとおもうからいいよ』


『シロオオカミの子供もいるけどいい?』

『いいよ

ことわってもしぬだけだし』

『じゃあこれからよろしくね』


ヴィエールクロオオカミが仲間になった

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