第20話 剣の試験
「ねぇデクスくん 魔法の訓練どうでした?」
昼食の時、エミラが聞いてきた
「デクス君ねぇ 凄いんだよ~
もう無詠唱を使えるんだ~」
なんで師匠が答えてるんだろう
「本当ですか? 魔女様
凄いわね~デクス」
母上も褒めてくれた
母に褒められるのってこんなにうれしいんだな
「はい 多分〔魔力制御〕のスキルのおかげだと思います」
「それもあるだろうけど君のセンスも関係してると思うな~
いつか私よりすごい魔法使いになると思うよ~」
「デクスくんすごいです 私も頑張らないと
でも、猫獣人は魔法が苦手なので剣のほうで頑張ります」
「魔法があまり使えない代わりに身体能力が高いのが猫獣人だからね~
猫獣人は教えたことないから上手く教えれないかもしれないなぁ」
エミラは僕と逆で午前に剣術、午後に魔法の訓練をする事になっている
まだ双剣術の先生が決まっていないため今は父上が剣術を教えている
「あっ、剣術で思い出した
エミラに渡したいものがあったんだ」
宝物庫から持ってきた双剣だ
まだ僕の部屋に置いたままだった
「えっなんですか?」
「今度渡すよ」
「剣に関係するものですか?」
「まだ教えたくないかな」
「え~教えてくださいよ~」
少し拗ねているようだ
拗ねたエミラもかわいいな
昼食を食べ終え、少ししてから午後の訓練が始まった
「デクス、まずは一度お前の力を見たい
俺との模擬戦から始めよう」
「わかりました父上」
「さあ、どこからでもかかってこい」
何かを参考にして戦った方がいいかな
中学生のころ授業でやった剣道は...
両刃の剣でやるものじゃないか
あっ “私” が中学生くらいの時考えた剣術があったな
あれ使ってみるか?
実戦で使えるものかはわからないけど
名は
剣を持った右手を前に
左手を後ろに
左足も少し後ろ
剣を少し傾ける
「見たことない構えだがいい構えだ 来い!」
「いえ、僕の剣術は基本受け身なので父上からお願いします」
「そうか だったらこちらから行かせてもらおう」
父上の剣が僕の右上から斜めに切りかかってくる
この剣術の一番得意な軌道
剣の腹でそれを弾き返す
それによりできた隙にすかさず切りかかる
最後の斬撃には何か補正がかかった感覚がした
「あ~あれだなデクス、お前に教えれることはないと思う」
えっマジ?
「だが、あの使い方は剣を痛めやすいだろう
もう少し考えてみろ」
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