第16話 宝物庫と魔女

「では、まず宝物庫からご案内させていただきます」

謁見が終わり、案内が始まった


「こちらが宝物庫です 右の壁あたりに刀剣類がまとめてあったはずです」

いっぱいあるな

だが、見た目ではわからないな

「〔鑑定〕スキルで調べてもいいですか?」

「はい、問題ありません」

ここにある武器を片っ端から〔鑑定〕していく


「聖剣はないですね」

「そうですか」


「あっ、何か役に立ちそうなものがあれば持って行っていいと聞いておりますが

何か持っていかれますか?」

そうか 聖剣以外でも持って行っていいのか

さっきいい剣あったな

「ではこの剣とこの双剣を持っていきます」

この中で一番強い剣 と 軽く扱いやすそうな双剣 を選んだ

自分用 と エミラ用だ


自分用の剣は機能重視で見た目は普通な感じのものだ


エミラ用の双剣は刀身が片方が赤、もう片方が青というものになっている

金属ではなく魔鉱石とかそういう感じかな

二つで一つというペアリングがされているようだ

赤い方で火を、青い方は水をまとわせることができると〔鑑定〕で見えた

つまり魔剣もしくは、魔法剣だな


「わかりました

では、魔女様の所へご案内します」



「ここが魔女様の研究室です」

城の庭の端にある小屋に案内された

「では、私はこれにて失礼します」

そういって国王陛下にグレリーと呼ばれた男性は去っていった

だいぶ若そうにみえたが国王陛下のそばで働いている

ということは相当できる人なのだろうか


「では、頼んでみよう」

「はい」

父上は、ノックを3回した


「はいは~い、今行きま~す」

なんか返事が軽いな


「ほい、どちら様?」


亜麻色の長髪で

魔女のイメージ通りの服装をしている

20代くらいに見える巨乳の女性が出てきた

胸の部分が大きく開いている

直視しづらいな


「ドルフ・ルガツカヤと申します、こっちは息子の」

「デクス・ルガツカヤです」

「ふんふん、ドルフとデクスね」

魔女は父上と僕をそれぞれ指さして確認した


「で、要件は?」

「弟子にしてください!」


「あ~弟子入り希望者か~

じゃあ、まずステータス見せて」


「はい[ステータスオープン]」


「お~、すごいステータスだね~

ていうかステータスだけなら私以上だね

それに転生者かぁ」


悩んでいる様子で顎に手を当てている

「ん~ どうしようかな~

研究も最近は落ち着いてきたし~」

研究って何をやっているんだろう

少し気になる


「う~ん まぁいいっか

いいよ弟子にしてあげる」



「あっ、そっちの家行った方がいい?」

「はい できれば来ていただきたいです」


「じゃあ準備してくるからちょっと待ってて」


数分後…


「おっまたせ~」

「何も持ってないように見えますが」

「空間魔法の収納魔法を使ってるからだね」

なるほど空間魔法はやっぱり便利なんだな


そんな感じで魔法の師匠ができた

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