第1章 転生
第1話 足りない説明
気づくと何もない真っ白な空間にいた 不思議な空間だ
上も横もどこまで続いているのかわからない
なんか派手な髪型の女がいる
「派手ですか? まぁこれは変えられないので気にしても仕方ありませんが」
あぁ派手だ この派手さは現実にはいないと思う
ん? あれ?
おかしい まるで私の思考を読んだかのような発言をしている
それよりまず私は死んだはずだ あの状態から生き残るわけがない
「えぇ 両方とも正解です 私はあなたの思考が読めますしあなたは死にました」
そうか思考が読めるとなると楽だな 話さなくてもいいのか
「でも できれば話していただきたいです」
なぜだ
「そろそろ必要な情報は見終わるので思考はこれ以上読まないようにします」
そうかならば自分の口で話すことにしよう
「そうしていただけると嬉しいです 全項目 見終わり次第 状況を説明します」
「全項目見れました」
「では質問させてもらう あなたは誰だ 何者なんだ 教えてくれ」
何よりもまずそれが聞きたい
「自分のことより先に私のことですか」
「待っている間に冷静になったが思考を読めるのが疑問に思った」
自分は死んだ それはわかっている
ならばこいつの正体は多分アレだ
アレならば聞くことはかなり減る
「私は女神です 所属は
ん?
予想どうりの返答の後に聞くことが増える言葉が来たな
とりあえず聞こうか
「地球神被害者賠償課ってなんだ」
「すみません 急がないといけなくなったのでその質問はまた今度に返答させていただきます」
「あなたを異世界 通称 “アナザーユートピア” の “エクスマグナ”の ある貴族 の3男として転生させます」
展開早いな だいたい予想できてたが説明が足りない
「詳しくはまたの機会に話します」
では新しい人生楽しんでください
その直後、私の体が宙に浮かぶような感覚になる
まぁ、今の私には体というものはないのだろうが
そしていろいろな色が混ざり合うような不思議な穴に入っていく
体が徐々に小さくなっていくような感じがした
女神の最後の言葉は耳ではなく心で聞こえた気がする
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます