第20話
11月も後半になると世間はクリスマスムードになっていく。
斜め前のお家にも可愛い電飾が瞬いている。
あたしもよくママと一緒に淀屋橋や梅田のイルミネーションを見に行ったなー。
二人で、クリスマス狩りに行こう!なんて言ってね。
今のあたしは、いろんな所には行けない。
でも、お姉さんが小さな卓上ツリーを置いてくれたの。
小さなお菓子のオーナメントは本物だったりする。
お姉さん、お茶目だな!
壁にはクリスマス日めくりを掛けた。アドベントカレンダーって言うんだって。
一日一日の窓を開けると、サンタさんが忙しそうにおもちゃを作っている。
トナカイや小鳥さんが手伝っている日とかツリーを引きずっている日もある。
12月に入らないと捲っちゃいけないんだけど、いくつか絵見本が付いてたの。
毎日捲るのは、あたしの仕事なんだよ!
時々来るお兄さんにもさわらせたりしないもん。
お兄さんとお姉さんは可愛い恋人同士になったの!
わーお!
週末に二人でデートに出かけた日は、とっても幸せそうな顔をして帰ってくる。
ちょっぴり焼けちゃうじゃないか!
でも大好きなお姉さんとお兄さんが幸せそうなのは、すごくうれしいな。
タマちゃんと二人でプロポーズはいつだろう?と賭けていたりする。えへっ
タマちゃんは年内派、あたしは年明け派だ。
タマちゃんは気が早い。二人が結婚したら私の部屋においでなんて言ってくる。
あたしと一緒に住むって考えて、にまにましてるタマちゃんも可愛い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます