第8話
さあ、朝ごはんをしあげよう!
サンドイッチを手早く切り、茹でブロッコリーに少し醤油と粉チーズをかける。
お姉さんには紅茶をいれてもらう。
じゃーん! お皿に載ったこの卵サンド、、、光ってない?
「わー美味しそうやね! さやちゃんも一緒に食べよう!」
……あたしって、、食べられるん?
一緒に小さいテーブルを挟んで座る。
お姉さんは卵サンドをひとつ手に取り、ぱくっと口に入れた。
ためらいが無いな〜
「ちょっと思ってたの。 お姉さん…食べるの気持ち悪がるかな〜って。」
「モグッ…えっ、なんで?」
「だって、あたし、変なお化けみたいなんだもの。」
「それ、違うよ!座敷童子は由緒正しい、幸運の土地神様みたいなもんだし。」
「え〜あたし、神さまなの?」
「う〜ん、さやちゃんは出来たてほやほやだから、まだ違うかもね。」
「ふ〜ん。」
「実はね私、いつか座敷童子に会えたらいいな〜って思ってたんだ。」
お姉さんはそう言ってうれしそうに笑った。
「そうなの? ちょっと安心した。」
あたしも卵サンドを手に取ってひと口食べた。
あっ、美味しい! …食べてるよ、あたし。
そのとたん、あたしの体がシュンッて沈み込んだ。
畳をすり抜けて、シュポンッ!?
2階から1階の部屋に落ちてるよ〜〜
ちょうど同じような位置でご飯を食べていたおばあさんの前にちんまり座る。
「おや、おはようさん。」
おばあさんはさほど驚かず、食べかけのサンドイッチを持ったあたしに言った。
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