岡本太郎さんといえば、お母様のかの子さんが、強烈な印象です。
あの太郎さんの個性が、はぐくまれたのはお母さんのかの子さんの影響がものすごく大きいと思います。
作者からの返信
今回、読んだ本のなかで、岡本かの子に触れた箇所はそう多くありませんが、岡本太郎が母を語った言葉がふたつ、取り上げられています。
>「オレは母親というものをもった覚えはないね。あんな“子不孝”な母親はいないよ。」
>「しばられて、つらくて、悲しくて……。ギャンギャン泣きわめきながら、みじんも動かない母の後ろ姿に、なにか神聖なものを感じたんだ。ぼくは、かの子と強い一体感で結ばれていたんだよ。」
大人になってこう振り返った岡本太郎。
母親に対して愛憎半ばする複雑な感情を抱いていたことが分かる言葉でした。
私は、岡本太郎さんといえば、奥様の岡本敏子さんが強烈な印象です!
岡本太郎さんを、本当に愛していらっしゃったんだなぁ〜って。本当に素敵なご夫婦だと思います。
優れた芸術家は、人々に新しい視点を与えてくれるのだと思いますが、岡本太郎さんは、まさにそんな方だと思います。
伝記、読んでみたいです。
作者からの返信
この本、子ども向けの伝記なんですよね。
あまり詳しくないです。岡本太郎という人の輪郭が分かるくらい。
本には、奥さんのことはほとんど書かれていません。
「養女であり、パートナー」と書いてあるだけです。奥さんなのに養女ってところに、常識にとらわれたくないっていう岡本太郎の心性を見る思いがします。
巻末には、岡本太郎の死後、奥さんたちが「岡本太郎をこのまま埋もれさせてはならない」と岡本太郎記念館の開設、『明日の神話』の発見と移設、『太陽の塔』内部公開など、さまざまに活動されて、いまの「岡本太郎像」を確立させた経緯が簡単に書かれています。
「愛」とは少し違いますが、この世に残した人たちに、そこまでさせるエネルギーと個性をもった芸術家、岡本太郎の真価を見たように感じました。