第79話 お題をもらって小説を書くこと
六月の第一回自主企画が終わりました。
【三題噺の競作】のお題は、「島」「薙刀」「廊下」でした。
烏川ハルさん『島のホームと薙刀少女』
https://kakuyomu.jp/works/16817139555181553954
西山祐己さん『本殿の梁の下で』
https://kakuyomu.jp/works/16817139555208690929
尾八原ジュージさん『島のならい』
https://kakuyomu.jp/works/16817139555204164209
Y.Tさん『ヤン・サミュエル・モロー卿からの受注案件。』
https://kakuyomu.jp/works/16817139555184906428
ロマネス子さん『親愛なる君たちへ』
https://kakuyomu.jp/works/16817139555671691754
藤光『青海剣客伝 ―用心棒余話―』
https://kakuyomu.jp/works/16817139555329616926
今回は、わたしの作品を合わせて6作の短編が集まりました。参加して下さったみなさんありがとうございました。「三題噺」って作るの難しいとう思うんです。「お題」が与えられた時点で、「自分に書けそうな小説が思いつかない」って考えがちなところ、そのお題がみっつもあるんですからね(苦笑)難しくないわけがないと思います。
わたしも小説を書きはじめた当初は、「三題噺なんて意味ないよ。お題に縛られて自分の書きたいことがかけないんじゃ、小説を書いている意味がない」と思っていました。
でも、去年の今頃に三題噺を書きはじめる頃には、お題に縛られるという受け身の姿勢で書く必要はまったくなくて、自分の書きたいことにお題を取り込むくらいの気持ちで書いた方がいいと思うようになりました。
プロ作家ではない修行中の身なのだから、自分はSFしか書かないとか、異世界モノしか書かないとか、自分の限界を自分で設定するなんてばかばかしいことはやめて、いろいろなテーマにチャレンジすればいい。ひとから与えてもらう「お題」はその入り口としてとてもあれがたいものだと思います。
自分ひとりでは思いつくことのできないテーマの小説にチャレンジすることができるというのが、お題をもらって書く小説の醍醐味じゃないです。新しい発見がありそうなお題をいただくとワクワクします。
さて、六月第一回のお題では、「薙刀」がパワーをもったお題でした。このお題があるから「書けない」と思った人もいたのではないでしょうか。
まず推したいのは、
西山祐己さん『本殿の梁の下で』
https://kakuyomu.jp/works/16817139555208690929
いいですよ。現代ものできれいにお題を消化されてます。読後感もとてもいい。厳島神社で薙刀の演武を披露する女性のおなしです。オススメ。
ロマネス子さん『親愛なる君たちへ』
https://kakuyomu.jp/works/16817139555671691754
文章がわたしの好みです。現代ものです。ホラーですね。ホラーとしては、ちょっと弱くもう少しほのめかしていいと思うのですが、気持ちよく読めました。
尾八原ジュージさん『島のならい』
https://kakuyomu.jp/works/16817139555204164209
ホラーといえば、尾八原さん。ほかの企画と連動していてお題をいくつも詰め込んでこのクオリティ。ばっちり怖いし完璧です。いつもわたしの企画に書いてくれて感謝しかありません。連載も読みに行きます。
三題噺の企画は、六月第二回もやっているので、興味のある方は読みに来てください。いつもありがとうございます~。
【三題噺の競作】「ブス」「背骨」「梅雨」
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