第62話 下馬評

「下馬評」とは。


《下馬先で主人を待っている間、供の者がしあう批評の意》第三者が興味本位にするうわさ・批評。(goo国語辞書)


 なるほど。たとえば、武士がお城での評定などへ馬で出かけた際、武士の馬を曳いてきた従者たちがお城の下馬先で主人を待っている間に、各々の主人たちが参加している評定のあれこれについて、生半可な情報を聞き知っている従者同士「あの件はああなるんじゃないか」「この件はこうすべきだろう」と批評し合うことをいうみたいです。その資格がないのに無責任な批評をする――というネガティブな意味がこめられているわけですね。




 今週末は、東京競馬場で3歳チャンピオンを決める日本ダービーが開催されます。

 競馬をしない人にはぴんこないと思いますが、競馬は「ダービーにはじまり、ダービーに終わる」と言われます。競馬に携わる人は「ダービーを勝つ馬を育てたい」とだれしも考えおり、彼らにとってはダービーは一年間の総決算。ダービーデーは「競馬の祭典」として最も華やかな一日となります。


 ネットニュースでも、四月の皐月賞が終わった直後から、ダービー関連のニュースが流れない日ないといっていいほど、日本ダービーは競馬ファンから注目されています。今日、木曜日はダービーの馬番号・枠番号が付された出馬表が発表され、「どの馬がダービーを勝つのか」という下馬評も一気にボルテージが上がる日です。


 下馬評――というか、各メディアが予想するダービーの勝ち馬は、ほんっっといろいろいです。無責任極まりない(笑)競馬新聞、スポーツ新聞はもちろんのこと、競馬ファンもそれぞれに予想を立て、SNSやYouTubeなんかで好き勝手にその予想を垂れ流しているから、競馬はじめたばかりの人にとっては


 ――見てると、どの馬も勝ちそうじゃないか!


と思うかもしれませんが、これだけは馬が走ってみないとわからないので仕方がないですね〜。どの馬が勝つか、楽しみに日曜日を待つことにします。


「メディアワークス文庫×3つのお題」コンテストの中間発表がありました。無事は中間選考を突破した皆さん、おめでとうございます。最終選考、楽しみになりましたね。


 下馬評ではありませんが、いろいろとコンテストの参加作を読ませていただいて、あれやこれやと考えることがあります。「この作品は文章が下手くそだよ」「描写がイマイチだね」「ちょっとキャラクターが弱いよな」など、だいたいわたしの感想はネガティブなものが多いです。他人の作品の評価は厳しく、自作の評価は甘い――ま、わたしの性格が悪いだけということかな(爆)


 その証拠にわたしがダメダメと切り捨てた作品が中間選考を通過し、なんなら最終選考も突破して受賞したりしてますからね。


 えっ、今回はなんの話かって?

 素人の評価って当てにならないんですよってお話でした〜。

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