ラブコメと聞くと、私の場合は洋画のお洒落なラブコメ映画が思い浮かびます。
女子が主人公で、笑わせてくれながら、最後はジーンとくるような映画。
ですから、今の小説界隈のラブコメって、なんだかピンとこないんですよね。
ラブコメと銘打っているのだから、笑わせてくれるんだろうな?と半信半疑。大体エロい表紙で笑える作品とは思えないんですけど。もう、ジャンルなんて関係ないんじゃないか!? と思いますね。
作者からの返信
うさこさんは女性なので、ピンとこないかもしれませんが、少年マンガ誌でいうラブコメは……
情けなくて頼りない男の子が、根拠もなく努力もなく、なぜか美人でしっかりした女の子からモテる――
というテンプレが70年代後半に現れて、80年代に確立された歴史があるんですよね〜。本来は、しっかりすべき男性と消極的と思われがちな女性の立場が逆転してるところにおもしろさがあったんです。
『うる星やつら』
『タッチ』
『きまぐれオレンジロード』
などなど枚挙にいとまがありません。女性に積極的でない草食系男子の願望が詰まってるわけ(笑)気持ちはよくわかるんですけど。
ただ、それ(願望)が最近暴走しはじめてて、ネット小説はもちろん、書店の少年マンガ・青年マンガコーナーは歩くのが恥ずかしいエリアになってきました。
いつまでこういうのが続くんだろう……。
潤んだ瞳であきらかに誘ってる美少女の表紙がバナーにズラッと並んでますね(笑)
コンビニの成人コーナーかよ!
そして、その同じ画面に児童書のコンテストが……
カクヨムは何がしたいのか。売れるものを選んでいるだけなんでしょうけどね。
作者からの返信
>コンビニの成人コーナーかよ!
はは。本質的にエロ本なんだ。
好奇心ではなく、性衝動に訴えるコンテンツ。
作用しているところが別なので、同列に扱ってほしくないですねー。
>同じ画面に児童書のコンテストが
>売れるものを選んでいるだけ
ここ、カクヨムの残念なところですー。
「売れるものを選んでるだけだよ~」っていうのは「売れないものは選ばねーよ」といってのと同じ意味。
カクヨムは儲けたいんでしょうねえ、もうからないものを書いている自覚のある人にとってはブジョクですよー。
藤光さん、男前なご意見、カッコいいですね。
私も、もっと消費者を信用していいのでは? もっと冒険していいのでは? と思うときあります。圧倒的におもしろい作品って、前代未聞であっても市場はあると思うのですが、「成功したい」よりも「失敗したくない」心理なのでしょうか。というより、失敗を許せる体力がなくなっているのかも。文字離れが進んで、小説の市場が小さくなっている副作用かもしれませんね。世知辛いです。
作者からの返信
「失敗したくない」というのは正にその通りで、この国を覆っている病気のようなモノだと思います。経済的に余裕がないので、失敗すると企業は立ち直れない――失敗しないように安全策をとる、という仕組みが、社会全体に出来上がってしまっていてリスクがとれない。
「.こういう売れるポイントとこういう売れるデータ、カクヨムで◯万PVの実績があります」と文字や数字に表せる企画書でないと編集会議を通らないんじゃないですか?「なんか気になるんですけど」じゃあ相手にしてくれない。
それじゃあ既成の作品の亜流と改良版ばかりになって、小説がつまらなくなると思うんですけどね〜。
「そういうのは芥川賞でやればいいよ」って思ってるんでしょうけど。結果、出版されるのがエロラブコメじゃあ志が低すぎやしないかい――と思います。