第57話 ラブコメの広告を見ると……

 ラブコメの広告をみると……頭が痛くなります(笑)

 いまトップページで広告されている『幼馴染だった妻と高二の夏にタイムリープした。17歳の妻がやっぱりかわいい』。第6回カクヨムコンの「どんでん返し部門」特別賞らしいじゃないですか。


 ――「どんでん返し」とかいいながら、結局ラブコメかよ。


 どんでん返し部門に、SF作品を投稿したカクヨム作家さんの恨み節が聞こえてくるかのようです(SFや純文、ミステリなんかを書いてる人は、カクヨムコンで作品の投稿する場所がありません。なんとかしてくれカドカワさん。作品発表の場をくれ!)。


 カクヨムコンにはラブコメ部門があるのに、どんでん返し部門特別賞を受賞し、書籍化までされることになった作品が「ラブコメ」だというのは、非ラブコメ作品でどんでん返し部門に投稿された方は悔しいと思います。お気の毒です(ちなみに藤光は、このときのカクヨムコンには参加していない。カクヨムコン7の結果発表はまだですが、今回も同じような悲喜こもごもが展開されるんでしょうねー)。


 最近、ラブコメが売れるんですかね? トップページの広告もラブコメが多くないですか。ラブコメねえ……。わかりますよ、なんとなく面白さは。わたしも男ですから。かわいい女の子が、あんなことやこんなことしてくれる描写があるんでしょ。そりゃどきどきしますけど。ねえ……、ネット小説でいう「ラブコメ」って、性行為を描いていないエロ小説になってるんじゃないの? 書籍のカバーイラストが、エロいこともそれを助長していないかい。


 あまりネガティブなこと書きたくないんですけど、エロ小説のようなラブコメを見ると馬鹿にされているようで機嫌悪くなっちゃいますね。


 ――ほれほれ。おめーら、こういうの好きなんだろ。

 ――きれいごと言うなよ、まんざらでもないくせに。


 編集者(出版社)が言ってるような気がしてくるんですよ。エロカワイイ女の子のイラストを見てると。


 エロラブコメを書く作家さんに対してどうこう思うことはありません。好きだから書いているのだろうし、それはお互いさまですから。でも、ラブコメを売り込もうとする、ラブコメで儲けようとする編集者と出版社には言いたい。


 ――読者は金づるじゃないんだよ。ばかにすんな。


 まったく。

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