第56話 代表作を自分で選べるようになった件
昨日、カクヨムのお知らせでプロフィールページの「代表作」を手動で設定できるようになったと知りました。これまでは、一番☆を集めた作品が自動的に「代表作」に設定されるようになっていました。これ、あまり評判がよくなかったようで、このたびユーザーからの要望を受けて、ユーザー自身が「代表作」を設定できるようになりました。
代表作って……。
わたしもそうですが、カクヨム作家さんって、周囲からこういう作品書く人だ――とみられたい願望があります。異世界ファンタジーに憧れて小説を書くようになったとか、ラブコメだとか、SFだとか思い入れのあるジャンルってだれしもあると思うし、できればそういう思い入れのあるジャンルで評価されたいと思っているはず。自動的に「代表作」が選ばれて、それが自分の思っていたジャンルと異なっていると……。
――これって違うんだけど。
と違和感を感じてしまうわけです。
ただ……。コナン・ドイルの代表作は『シャーロック・ホームズ』シリーズに間違いないと思いますが、ドイル自身はホームズ物が世間で評価されていることを不本意と考えていたようです。推理小説などというエンタメではなく、重厚な歴史小説を書きたかったしそれで評価されたいと願っていたというのはよく知られた話。
もしドイルがカクヨムで書いていたら、カクヨムの「代表作」に表示された『シャーロック・ホームズ』を別の歴史小説に差し替えたかもしれませんね~。このように代表作を自身で選ぶと世間の評価とのあいだにズレが生じてしまうかもしれません。
でも、そう見てもらいたい自分でいたい――という気持ちはよく分かるので、今回の機能追加は、いいことじゃないかな。わたしも「代表作」をいまのところ一番思い入れのある小説に差し替えました。やっぱり、「この小説のおかげでいまの自分がある」と思える作品には、強い思い入れが生まれますよね。
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