第36話 プロの作品から勉強できること

 昨日の牝馬クラシック第一弾・桜花賞、馬券は買っていませんでしたが、二着の武豊騎乗、ウォーターナビレラが惜しかった。直線残り50メートルまで「武豊が勝った!」と思いましたけどね。測ったようにハナ差で捉えられてしまいました。


 今年の3歳牝馬は実力差が小さく、桜花賞のゴールも馬たちがダンゴ状態になって雪崩れ込んできました。いろんな馬に勝つチャンスがあったわけで、騎手も馬券を買う人も大変だったと思います。次のオークスでは、どの馬が来るのかさっぱり分からなくなってしまった。


 いきなり競馬の話ですみません。武豊騎手はだいたい同じ世代なので、ついつい応援しちゃうんですよね。年齢を重ねてから、なかなか良い馬の手綱が回ってこなくなっているので尚更がんばってほしい。来週は牡馬のクラシック第一弾、皐月賞です。



 先日、エッセイに書いた『風の向こうへ駆け抜けろ』すごく面白かったです。ウマ娘からちょっと競馬のことを知りはじめたくらいの人にぴったりな小説。


 エンタメのお手本と書きましたが、まさにそうで物語の構成が素晴らしい。良い点について書きたいことはたくさんありますが、すべて書くと数千文字になって読む人をうんざりさせてしまうと思うので、ひとつだけ。


 競馬についてきちんと取材されている。わたしはそれなりに競馬好きで、競馬を扱う小説もいくつか読みましたが、厩舎とか競馬場とかレースとかのディテールがしっかりしている。細かいところが、いい加減であったり大きく間違っていると、競馬ファンから相手にされないと思いますが、この小説はその点とてもよかった。


 もちろん、「そんなことないだろ」という場面や展開はあるのですが、しっかりとしたディテールが物語エンタメを支えているなと感じられました。素人作家として、プロのセンスを真似ることはできませんが、徹底して下調べをすることだけはだれでもできますからね。とても、勉強になりました。


 この本、クライマックスは桜花賞の描写ので、読むタイミングもばっちりでした。おススメ。


☆☆☆


 ところで、15日から自主企画で三題話をやろうと思うのですが、いまのところお題はふたつしか集まってません。


 あと一個、お題をくださる方はいないでしょうか〜。エッセイを読んでくれた皆さん、よろしくお願いします。お題をくださ〜い。(なお、早い者勝ちですので、あしからず)

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