第34話 通勤電車のたのしみ

『ビブリア古書堂の事件手帖Ⅲ 扉子と虚ろな夢』(三上延 メディアワークス文庫)読み終えました。おもろしかったです。新キャラの樋口恭一郎くんがいい感じです。もっと扉子とからむ場面があったほうがよかったのになーとは思いますが。『ビブリア』はここ最近の5冊くらいは「いまいちつまらんなー」と思いながら読みましたが、ひさびさに面白かったと思います。次巻がどうなるか、ですけれど。


『ビブリア』を読み終えて、すぐに次の本を読んでいます。

『風の向こうへ駆け抜けろ』(古内一絵 小学館文庫)


 本の帯で思い出しましたけど、NHKでドラマやってました。観てないからドラマつながりで読んでるわけじゃなくて、最近のわたしはほら、競馬ブームがやってきてるから(笑) 今週末は、桜花賞ですね。この本まだ最後まで読んでませんが、最後は桜花賞らしいです。たのしみです。


『ビブリア』に辛い評価をしたあとになんですが、めちゃおもしろいです。(

まだ半分しか読んでませんが)


 物語は、競馬学校を卒業したばかりの女性ジョッキー(騎手)が、落ち目の地方競馬場の、これまた最低レベルの厩舎に所属することろからはじまります。やる気のない調教師、年取った厩務員、臆病で走る気のない競走馬たちのもとで騎手生活をスタートさせて主人公は、主催者である市の担当者からは「女性ジョッキーは客寄せ」扱いされ、競馬場の有力馬主からはセクハラを強要されかけます。


 逆境につぐ逆境。主人公がスケベな馬主のセクハラをはねつけたことで、所属厩舎は有力な馬をすべて引き上げられてしまい、進退窮まる――ってところから逆転劇がはじまるのでしょうが、まだそこまで読んでません。


 エンタメ小説のお手本のような構成。さきは読めても、おもしろいし、むしろそのさきが読みたくなるのが、良いエンタメ小説の条件だと思いますが、まさに良質のエンタメ小説。地方競馬の現実を知る勉強にもなりますしね。


 今日中に読んでしまうことにします。あー通勤電車が楽しみだなあ。

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