第2話 竜胆廻天

「お前が僕らの故郷を燃やした犯人だったなんて・・・」

そんな言葉を発しながら剣戟の音がなる

「そうだ、と言うか今更気づいたのか?」

僕の剣と君の剣が鈍い音を響かせながら

「そう言う予感もあったけど・・・その前に一人の友人を信じたかった!」

僕はそう言い、力を強めながら剣を振るった

「馬鹿だなお前は、人間は本当の意味で友人を作ることはできない!

 過去の俺がそうして裏切られ裏切ったように!」

そんな僕の剣を簡単に弾いてくる

「なら!君が助けてあげればいいじゃ無いか!!」

僕は劣勢になりながらも剣戟の音を続かせた

「それで何度裏切られたと思う!!!

 お前に分かる物があるほど甘い人生辿っているわけじゃ無ぇんだよ」

力強く弾かれるようになってきた僕はあの時のまま弱いままではいられないことを悟った

「僕には分からなくても、少しでいいからその思いを共有してくれてもいいじゃ無いか!」

僕が行うことが正義だとは思ってはいない、しかし友達なんだからもっと気楽にしてくれてもいいと思う

そんな思いとは裏腹に剣戟の拍が早くなっていった

「思い出すことがどれほど辛いのか忘れたとは言わせんぞ!

 もういい話はこれで終わりだ」

 ■友だからこそ語れないのだよ■

『覚醒 悪魔 天を堕とし獄界を地へとげる者 我こそは真の悪である

   【熾天使 堕天 傲慢ノ罪 ルシファー】

                   我が身を対価に顕現しろ』

友は肌は四肢が黒くなりその他の部分が白くなっていき角が生え目さえも紫になってしまった

「そんな!?君はこの戦いが終われば死ぬんだぞ、いいのか」

僕は友を失うことが怖くなってしまって攻撃の手を止めてしまった

(嗚呼良いさ これで終わると考えたらいいんだよ 君は何も知らなくて良い)


「何攻撃を止めている!俺の最後だ盛大に祝いやがれ泣き虫」

その一言で覚悟がついてしまった

「君のお爺さんからの直伝の技、これでも喰らって喜びながらあの世にいってろ!」

『鬼道一輪直伝 鬼道流 終ノ型 燐天りんてん


「そうだな、あの世で喜びながら料理を作って待っといてやるよ

  

            じゃあな           」

 



    












         なぜ死んで無い







「お前・・・誰だ俺の友達に入っているのは!」


「俺はルシファーだ」

龍天竜典りゅうてんるてん 凛夏天道りんかてんどう 満開』


僕は今生き残れている 死にかけた友が残した最後の理性で


そして視えたどんな技かを


「これで最後だ友よぉ!」


『鬼道一輪直伝 鬼道流 終ノ型 界閻丿燐天成かいえんのりんてんな

 ルシファー 模倣 昇天 龍天竜典 凛夏天道 原罪全テ萬界故

 

 合式 竜胆廻天 原界ノ一輪萬開成リ      』


「これでも喰らっといてください 【師匠】」



これでよかったのだな孫よ


ああじいちゃん俺の友達強かっただろう


ああ儂の弟子にはもったいないぐらいじゃった


アイツは俺の誇りだ




終わり

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なんか必殺技的な何か @ringo1105

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