星を巡る旅
@hamumikya
Chapter1:冒険の夜明け
設定集
「世界封印」
後世の研究者たちがそう名付けるに至った現象。
500年前突如として発生し、3つの島を除く世界のすべての大陸、島を闇のウェールで覆い尽くし侵入できないようにした。ウェール内部では時が止まっているとされる。
この現象以降外界との接触は絶たれ、また内部の島からの干渉もないことから残された3島には現状直接的な影響はない。しかし、貿易ルートが絶たれたことにより特定の作物が入手不可能になるなどの影響はある。
「東の国イーリス」
世界の東にある島国。農業を主体にしており、珍しい特産品の専売により莫大な利益を得ている。
「西の国ウェステルダム」
世界の西にある島国。貿易を主体にしており、金貨の輸出量が多い。しかし内部では賄賂が横行するなど不穏な動きも見られる。本作主人公達の故郷。
「北の国エルセリア」
世界の北にある島国。工業を主体にしており、三国の中で最も技術水準は高い。
噂ではかつて持ち前の技術力で「封印」を打ち破るための研究を進めていたとか。
「古代大戦」
今から約1500年前、人類を襲った災害から世界を守ったとされる人々を描いた英雄譚。今では御伽噺とされているが真相は不明。伝説によるとその時代の人類は今より遥かに高度な文明を築いていたとされる。が、仮にそうだとすれば文明力が低下していることになり、そのような高度文明があった形跡は見られないことから疑問視されつつある。
「扉」
世界の各地に存在する謎の扉。
これまで開かれたことはなく、物理的な破壊及び解錠は不可能。なんの変哲もない場所にあることが多いことから、世界七不思議の一つに認定されている。封印された土地にもあるのかは不明。その扉の中こそ神の国である、などと主張する新興宗教団体もあるとか。
「停滞の風」
世界が停滞していると主張する人々が使う名称。この世界にはそのような「風」が吹いており、文明発展が見られにくいと主張している。しかし、エルセリアなどでは現在進行形で発展が進んでいるため、矛盾しているとする研究者も多い。
「アーツ」
所謂「技」のこと。基本的にこの世界の少年少女達は中等学院を卒業するまでには何かしら一つはアーツを身につけていることが必須とされている。しかし、護身以外でアーツを人に対して使えば当然犯罪であり、使用できる状況は稀である。強いて言うなら獣を狩る時くらいにしか使えない。この制度は古代から続く伝統の一つだが、平和なこの時代で本当に必要なのかと思う人もいる。
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