36話 アンゲロスとリース
「はぁ....疲れた」
「
正直に言うと滅茶苦茶疲れた。あの馬鹿はあの後もずっと私に恐怖していて全く話にならない状態が続いたので苦労したものだ。
周りの人間は
「
「それは本当に同意です。もしも
「存在が消えたらそれこそ
時間差で発動すれば自分が死んだ後でも蘇生できるなど本当に使い勝手はいいのだが弱点だっていくつか存在はする。
例えば
理由は至極簡単であり、存在が消えると言う事は世界からその人物に関しての記憶が消えると言う事を意味している。つまりは
「そういえばハクオウはどこにいるのかしら?」
「ハクオウならば先ほど食堂に向かわれましたよ?」
ふと気になったハクオウがどこに居るかだがどうやらハクオウは食堂に向かったらしい。と言っても先ほどまでトラブルに見舞われていたので私達はまだ夕食を食べていない状態である為特に食堂に行って違和感があるわけではない。
強いていうならばそのことを忘れていた体がご飯を食べていないことを思い出してお腹がすくだけである。
「アンゲロス何か持ってない?」
「何も持っていませっべ。リース様の亜空間収納の中に何かないんですか?」
アンゲロスの言葉にあー、と思いつつ私の亜空間収納の中に何かないかを探す。カ〇リーメイトやペプ〇コーラなど日本で作られている物がたくさん入っているがこれは非常食なのであまり食べたくはない。
奥底に昔入れた何かが埋まっているかもと思い少し整理をして奥底を除く。
「あ、そうか。ここって時間進んでも腐らないし奥底に大量にあるんだ....」
奥底を除くといつ入れたのかもうわからないものが色々と入っているしまさにカオス。私ってこんなに整理整頓できなかったっけ?
まぁ、五回の転生分の荷物が
「まっ、整理整頓は今度でダイジョブかな?」
きっとこういう小さい怠けが駄目なんだろうけど目の前にある楽な選択肢を選びたくなるのも人間の性だ。
「今すぐにしてください。リース様がそれを言うのはしないときなので」
人間の性だと納得して逃げようとしたのだがアンゲロスがそれを許してくれるはずがなかった。
こういうのは先にやったほうがいいのでその正論に私は何も言えるはずがなく渋々整理を開始する。まぁ、やらないといけないことと理解はしているので渋々というわけではない。
「私は先に食堂の方に行っていますので何かあったら呼んでくださいね?」
そう言って部屋を出ていくアンゲロス。本当に無責任である...せめて手伝ってくれればいい物を...
そんな愚痴を言ってもアンゲロスは戻ってこないので愚痴を考えながらも私の手はどんどんと動いていく。こういう時は私の体が本当に便利である....
取り合えずさっさと整理は終わらせて軽く食べて、寝ることにしよう....
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます