29話 機械仕掛けの神の意
「というわけで私に王都立魔法学園の招待状が来ているんだけどアンゲロスはどうしたい?」
「それはまたいきなりですね....」
家まで帰ってきた私は速攻でこたつの中に入り、今日届いた私宛の手紙の内容をアンゲロスに説明をする。本当はアンゲロスだけではなくトウハクとハクオウにも説明したかったのだが2人はそれぞれの用事でいなかったため一先ずはアンゲロスだけになった。
私の突拍子の無い説明にアンゲロスは一度困惑したがそれでも内容がないような為すぐに理解をしてくれた。まぁ、理解してくれただけではなく....
「でもまぁ、私としてはリース様に王都立魔法学園に行って常識を学んでほしい物ですね....」
「アハハハ....」
私が王都立魔法学園に行く事に賛成してきたのだ。とはいっても前から私に学園に行って常識を学んでほしいと言っていたのでこれと言って新しい事ではないのだがそれでもなんか色々と複雑な気分である。
それに私が学園に行ってしまうと人間に擬態できるアンゲロスはともかくトウハクとハクオウがどうなるのかわからないのでアンゲロスが賛成だとしてもまだ決めることはできない。
「ああ、それと
「本当に!?」
色々学園について考えていたのだがそんな時、アンゲロスから吉報が来た。アンゲロスには魔王の時から前世の話はしているし、
それに
「一先ずトウハクとハクオウが戻ってきたら教えて!私は
「え?いや、ちょっ.....」
アンゲロスが何か言っているが私は気にせずにアンゲロスの思念から
割といつもの事とはツッコんではいけない....
────────────────────
「はぁ....っ....はぁ....っ」
家が壊れない程度に全力で走ったため手加減が難しく久々に疲れ、という感覚を体験してしまった。疲れに関しては七瀬楓としてそれ以上の物を毎日のように体験していたため今更であり特に問題などない....と思っていたのだがそれでもやっぱり疲れるのは嫌である。
「あれ?リース様何をしに来たんですか?」
「うぇ?!トウハク?!こんなところで何してるの?」
「アンゲロス様に頼まれてこれの解析をしているんですよ。あ、因みにこの服はアンゲロス様に作ってもらいました!」
話を聞くとトウハクちゃんは昔からとある理由で異世界の知識に触れることが多かったみたいで現代科学などが大好きだったらしい。そのためこういう研究はお手の物だし白衣を着てみたかった....とのことだ。
本当に意外である。どうやらトウハクの母は今の魔王に拉致られた日本人でありその為名前も
「そうなのね....ってか
一応
オーバーテクノロジーを作れ時点で凄いと思うのだがそれでも解析されることだけは本当に嫌である....
「これ、
「まーた、そんな大層な2つ名が付けられている...」
アンゲロスは神話の時代の魔族という事だったが
まぁそこらへんは伝承の仕方で色々変わってしまう可能性があるので深く考えるだけ無駄であるだろう。そもそもの話だが
「あ、それでリース様は何をしに来たんですか?」
「一応
「けど?」
「トウハクにも用事があったのよね」
この場所の用事は
「あ、それとこの機械?生物?何ですけど一部が足りてなくて動かせないんですよね....」
と、そんなことは置いといて動かないのは当然だ。トウハク自身も言っていたのだがこれは本体であるが一部パーツが足りない欠片である。動かすためにはまた新しく足りない欠片を作るかこの世界のどこかにある...と思う欠片を集めるの二択しかない。
「それに関しては私が今度残りのパーツを作るから特に気にしなくていいわよ?」
「本当ですか?!」
これは本当である。私としても
「まぁ、これに関してはあとで話すとしてさっきも言ったけど私の学園について色々と相談したいから来てくれるかしら?」
「勿論です!解析も一区切りついていいところですしね」
チラッと見たが確かに解析は結構いいところまで行ってて尚且つ区切りもついている状況だったので丁度いい時に声をかけられたのだろう。
これで
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