閑話 ギルドマスターとSランク冒険者(第三者視点)
「ペイン。あんたはリースちゃんのことをどう思っているかしら?」
「どうもこうもよくわからないやつだな。悪人ではないのは確実だが」
アンゲロスを連れてリースが部屋から出ていったあと、部屋に残っていたアーゼとペインは真剣な顔付きでリースについて話し合っていた。
突然現れて、Sランク冒険者であるアーゼに気に入られ元Sランク冒険者であるギルドマスターペインを倒し2万年前....神話の時代から生きている魔族の事を師匠と呼んでいる謎な存在。そんなリースについて話すなと言われる方が無理難題である。
「そうねあんたの言う通りリースちゃんが悪の存在じゃないと言う事は確かね」
「これはあれか?『
『
ともかく貴重な
「いや。
「それもそうなんだがな.....」
アーゼは勿論リースの事を信じているしペインだって少しの間だったがリースと話す事ができ、その内容でリースの事を信じている。しかし周りから見ればリースの強さは異端の一言である為ペイン個人としては信じていてもギルドマスターとして調べる義務があるとしているのだ。
しかしアーゼはこのペインの考えを真っ向から否定した。アーゼとしてはペインと同じような考えを持っているのだがその生存本能がリースについて調べると死ぬ可能性があると最大限の警告を発したのだ。そしてそれはアーゼが持っているスキル『
ペインもアーゼのスキルについては知っているので確実に何かあるっと考え、そしてアーゼの話を聞く姿勢になる。そしてペインは意図せずに大正解の選択をする事が出来た。
「私のスキル
「お前の勘がそこまで言っているのか.....因みにどんな未来が見えたんだ?」
「殺戮よ」
「は?」
アーゼの
アーゼのみた未来はとある魔族による人間の殺戮。殺戮だけでも十分驚くに値するのだがその未来視では人間は何も抵抗せずに殺されていた。現在いる人間の最高戦力である勇者すらもその魔族になすすべなく殺されていた。そんな未来を視てしまったアーゼはこのスキルを持っていた本当に良かったと心の中から今までで一番安心している。
「で、その殺戮を起こしている魔族っていうのがリースちゃんの師匠.....アンゲロスさんだったってわけよ」
「なるほど....つまりあいつには秘密があるがそれを暴こうとすると人間が滅亡する....こういうことで合っているか?」
「その認識であっているわ」
「まじかよ....」
アーゼの言っていることは嘘ではないため余計に頭を抱えてしまう。アーゼの話に出てきたような内容をいとも簡単に行うことができるのが神話の時代の魔族というものだ。それを知っているからこそペインは最善とは何かを全力で模索する。
「私達からリースちゃんには手出し禁止ね。
予測演算LV.Ⅵでも結果は最悪だもの」
「お前の
方針は纏ったが話すべきことは残っている。それも選択次第では人類が滅亡するかも知れないような話を。
アーゼは自分たちが緊迫感を持っている中リースは普通に過ごしていると考えると気が抜けてくるがそれはすぐに治る。人類滅亡を阻止するために、最善の選択を選択するために.....
〈ステータス〉─────────────
アーゼ(
体力:78290/78290
魔力:5618/5618
攻撃力:7281
俊敏:561
防御力:6125
魔法防御力:5627
幸運:271
スキル
称号
氷炎の魔剣士、魔導の真理、Sランク冒険者
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