16話 後始末
「俺とアーゼの誤解が解けたムードで忘れかけていたんだが確か『
「えっとぉ.....」
正直何て
正直に話す?いや、でも「五回転生してるので使えるんです!」なんてことをいきなり言われて信じれる人はいるだろうか?
この話をしたのがもし私と同じ転生者ならば信じてくれるかも知れないが今説明をしないといけないのはこの世界で生きている普通の人。とても転生者とは思えない人物である。
となると....
「昔、古代魔法を使えるある魔族に行方不明になっているところを拾われて、教えてもらったんですよ」
「魔族だとッ?!」
突拍子もない話だが、私としてはこの話が一番現実的だと思ってので話た。この前戦った木っ端者の魔族の存在がそうだが魔族の中には古代魔法に分類されている物を使える人物がいるのでかなり現実的だろう。
私が昔行方不明になっていることと、魔族に拾われたっていう嘘をついたことを除けばだけど....。まぁそもそも元々前世で魔族だったので魔族に育てられたというのはあながち嘘では無いかもしれないが....
「はい。名前は忘れてしまったのですが私に適正のある火の古代魔法と必死の努力で光の古代魔法を習得しました」
今世の私は前世とほとんど変わらない容姿なため結構な美少女だと自分で思っている。自意識過剰かもしれないが....。そんなことは置いといて、魔王のときの不気味さもそこそこ受け継いでいるため今の私が真顔で喋ると結構怖くて、真実味がある風になる。
嘘であっているのだが....
「そうか....」
「え、そしたらリースちゃんに魔法を教えた魔族が光魔法を使えたのかしら?」
「そうですね」
これは本当だ。前にも言ったが闇魔法だから人間に使えないとか光魔法だがら魔族に使えないとかは一切無い。重要なのは適正があるかどうかの一点だけである。
適性さえあればどんな魔法でも努力次第で使うことができるのだがまぁ、これを伝える必要は特にないだろう。
「マジかよ....」
「それが魔族が光魔法を使えるのならこれはかなり大問題ね....」
私が咄嗟についた嘘(あながち間違いではない)にアーゼさんとペインさんは同じような顔をして悩んでしまっている。これは結構不味いことをひてしまった気が....
「そ、それじゃあ私はここで....」
2人ともそれぞれの考えに浸っているので私がそんなことを行っても止められることはなかった。いや、今回に限っては静止されたとしても強行突破で逃げようと思っていたので特に止めら無かったことに意味はないのだが....
そんなことは置いといて、『
「科学魔法:
ゴブリンカラミティと木っ端の魔族に集中しすぎてゴブリンは魔力で近づけなくしていただけなので、何体か普通のゴブリン達を逃してしまっていた。これは完全に私のミスのため直様片付けることに決めていたので、丁度いいとあそこから抜け出してきたのだ。
「夜神──八重桜──」
そこら辺にあった小石を科学魔法の1つである『
こう見えて結構急いでいるのも
「これでこの村は壊滅したかな?あ、『
粗方片付いたみたいなので
「そういえば、
戻るだけなのだが、その場でとある疑問を重きついてしまったのでその場にとどまることにした。ペインさんが使っていた
そもそも何故にギリシャ語と英語が混ざっているのかよくわからない。私の創作魔法は私がギリシャ語で名付けたから当たり前なのだが元々あった魔法は初級から中級まではギリシャ語で、上級からは英語と意味不明なことになっている。
「ま、これは一生わからさそうだし置いといてのが一番ね」
そんなことを考えてもわからないものはわからないので考えるのを私はやめた。そして街に戻ろうと踵を返そうとしたのだが....
「誰かしら?私のことを見ているのは」
「気づかれていたのですね」
返そうとしたのだが、途轍もない魔力を背中に感じてしまったので思わず振り向いてしまった。私の足元には及んでいないが今世では異常、なんなら私の前世の配下に匹敵する魔力を感じた。
しかし敵意はかんじることはなく、なんなら懐かしい感じがする魔力の波長.....これは確か....
「流石ですリース様、例え人間に転生してもまだまだ健在のようですね」
私の配下のアンゲロスの魔力.....。
また、面倒くさそうなことが起こる予感が....。
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