8話 異常者
異常な亜種個体、ゴブリンカラミティを筆頭にゴブリンキングやエンペラーが群れを形成している。
これは異常な事だ。
「宵闇ノ奈落」
普通の人から見ればこれは十分な脅威かもしれない。
実際私の常識でもゴブリンカラミティが作る群れはAランク、数によってはSランクに到達するものだ。
ちなみに魔王としての私のランクだがXランクと表向きはされている。
しかし実際はランク付け等されておらず天災と言われていた。
そんな私から見ればSランク程度敵であるはずもなく.....
「『
『
悲鳴を上げる暇など与えず私は続けざまに『
「『
闇魔法の中級上位である『
これは本来の性能だと一定の領域内にいる聖属性に対するダメージを与えるという性能だ。
聖属性とは聖女や勇者などの神の加護を持っていることをさす。
そして魔物や魔族は闇属性を持っている。
なぜ闇属性に闇魔法を使ったのか?
それは簡単だ私には......
「創作魔法:『
私以外には使えない創作魔法:『
この魔法は全ての魔法を暴走させ、本来の力とは別の効果を得る魔法だ。
『
欠点として魔力消費が激しいが魔力∞の私にそんなことは関係ない、存分に魔法を暴走させる事が出来るのだ。
「消費魔力は10000000、さぁ、もがき苦しみ私に絶望を見せなさい」
今回は相手がゴブリンということがあり消費魔力は10000000と大分抑えて発動した。
これだけで『
即死しようとすれば出来るのだが無性に悲鳴が聞きたくなっていた私はわざと即死できないように調整をした。
「り、リースちゃんあなたって一体?」
「私は唯の平民ですけど?」
今まで私の魔法に見入っていたアーゼさんは我に返り私にそんなことを聞いてくる。
今の私は『リース・メテンソマ』ではなくただの『リース』だ。
だから私はアーゼさんに何一つとして嘘を言っていない......よね?
「あとはゴブリンカラミティだけね......」
「あ、うん私の質問は無視の方向なのね」
「『
ゴブリンカラミティがこれ以上ゴブリンキングやエンペラーを召喚されるとめんどくさいので私の上級魔法:『
アーゼさんはこれからの為にも手刀でさくっと気絶してもらった。
「魔神化LV.Ⅰ」
そう呟くと私のこの世界では珍しい黒髪は、紫色に染まった。
それだけではなく私が常に纏っている無色の魔力も紫色になり可視化できるようになる。
「なぁんで、ゴブリンカラミティが生まれたのかは知らないけど私に当たったのが運の尽きね」
そういう私はさぞ不敵な笑みを浮かべていただろう。
そう思えるほどにゴブリンカラミティの反応は酷かった。
目に見えるように恐怖をし、一言も言葉を発しない。
とどめに緑色の肌が目に見えるように青色に染まっていた。
「殺戮と惨殺、どっちがいいかしら?」
ゴブリンは何も頷かない。
どちらも嫌なのだろう。
私だってやられる側だとどっちも嫌に決まっている。
だけどそれゴブリン達を助けようと思えるほど私は人はできていない。
「無言は肯定と受け取る、惨殺の時間の始まりよ」
闇系統の上級魔法である『
魔神化は私の魔力や身体能力のステータスを∞から、∞乗の∞とかいう狂った数値に変えてくれる。
その代わりの代償として私は殺人に快楽を覚える快楽主義者と変貌してしまう。
「あはははは、もっと、もっと私に悲鳴を聞かせて頂戴!!!!」
「グギガアァァァ」
ゴブリンカラミティは『
それを私は恍惚とした表情で聞き、眺めていた。
「ああ、もう最高.....」
この悲鳴が何とも言えないくらいに最高.....
そう思えるくらいには魔神化しているときの私は狂っている。
心の中ではそう思いながらもこの行動は止まらない。
いや、止まれないのだ。
それから私は魔神化が途切れるまでの数十分ゴブリンカラミティの事を必要以上に痛め続けた。
もう魔神化は暫く使いたくない......
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