春の放課後

日和を探しに図書館に来た薫。


「失礼します…」


自習スペースに日和が居るのを見つける。


「あ、居た!日和ちゃんー!」

「ってあれ?寝てる…」


日和が居る場所は日当たりがよく校庭が見える場所だ。


「絵を描きながら寝ちゃったみたいだね…」

机には描きかけの絵も見える。


「うーん…日和ちゃん寝てなさそうだし無理やり起こすのも可哀想だよね。そうだ!隣で私も本読みながら待とうかな。」


スマホを取り出す薫。


「『槇先輩、すみません。部活少し遅れて行きます』送信っと!さて何の本を読もうかな!」


·

·

·

一時間後。


「んーよく寝たわ…って肩重い!?薫?薫だわ」


起きた日和の肩には眠っている薫が居た。


「私を探しに来て、起きるの待っていたら寝ちゃったのね…別に叩き起こしても良いのに…私も大概だけど薫も私に甘いわね…」


スマホを取り出す日和。


「『槇先輩、薫が寝ちゃったので今日は部活休みます。』送信。さて、私も寝ますかー!」


たまにはこんな日もあっても良いよね、そんな春の放課後。

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