168バレンタイン

(※槇泪)


七「ねー!れいちゃんセンパイ!女子部員も増えたことだしー、みんなでチョコ作りません?明日はバレンタインですよ!」


泪「そうか、明日はバレンタインか。今年はどうしょうかな」


七「だーからーみんなで作りましょうよ、チョコ!」


泪「確かにいつものワンパターンじゃつまらないか…(小声)うん、作ろう」


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ということで家庭科室


七「うんうん!女子会って感じでいいね!」


日「なんで私が…」


薫「日和ちゃんも先輩にお世話になってるでしょ、一緒に作ろう?」


日「薫がそういうなら付き合ってあげる…」


七「れいちゃんセンパイ、何作るんですか?」


泪「クッキー。これなら簡単だし、量産出来るから」


七「なるほどー!」


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日「…出来たわ!」


薫「流石日和ちゃん!デコレーション可愛いね」


日「フフン、これくらいは出来ないとね!はぁ…チョコペン、しばらくは握りたくないわ…」




泪「えっと、槇君はチョコが駄目だったからプレーンだけだな。(小声)」



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5年前のバレンタイン。

放課後、部室に向かう廊下にて。


泪「はい、あげる。今日はバレンタインでしょ」


槇「あぁ、ありがとう。美味しそうなチョコだな…」


泪「(?どこか歯切れが悪いような…)」


女子生徒「槇君ー!探したよ!はい、バレンタイン」


槇「ありがとう」


女子生徒「槇君、チョコ苦手でしょ。だからプリンにしてみたの!」


槇「わざわざ俺のために?!凄いな!」


泪「(私もしかしてやらかした?でも…あげた物を返してって言うのもおかしいし…)」


女子生徒「じゃあ渡したから帰るわー!バイバイ~」


槇「おう!雫月ごめんな、邪魔が入って」


泪「別に…槇君ってモテるんだね」


槇「ちょっ、先に行くなよ!部活一緒だろ?」


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七「れいちゃんセンパイ、出来ました~?」


泪「うん、出来たよ。喜んで貰えるといいけど」


七「れいちゃんセンパイのなら皆喜びますよ!」


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バレンタイン当日、放課後、部室


七「ハッピーバレンタイン!皆さんチョコですよ~!」


槇「相変わらず元気だな~」


泪「はい、槇君はこれね」


槇「今年は手作りなのか?」


泪「みんなでクッキー作ったの、毎年既製品だと飽きるでしょ」


槇「なるほど…

なぁ雫月。覚えてるか?5年前のバレンタイン」


泪「え?」


槇「あのチョコってさ…、雫月の手作りだろ?」


泪「…?!

ラッピングと中身、完璧に既製品を真似したつもりだったのに…バレてたのね。」


槇「アレ、めちゃくちゃ美味しかったから毎年期待してたんだが…」


泪「あら、それは失礼したわね。仕方ないから来年も何か作ってあげる。」


槇「おう!楽しみにしてる」



Happy Valentineday!!



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5年前のモブ女子生徒誰だよ→多分同じ寮の女子だと思われる。ギャル。

槇君モテるので、それなりに本命チョコ貰ってると良いなぁ(願望)


(おまけ)女子勢バレンタインのお菓子事情について考えてみた。


泪ちゃん→本気出すとプロ顔負けのモノが作れると良いな(願望)

5年前のバレンタイン事件があってからは槇君には毎年いいとこのゼリーやプリン等をあげてた。


七ちゃん→男女関係なくチョコばらまくタイプ。今回作ったクッキーはちょっと派手な感じ。お得用のチョコも持ってきた。


日和ちゃん&薫ちゃん→今回は大きめのクッキー作ってチョコペンでイラスト描いたのを先輩達に渡した。作る担当が薫ちゃんでデコ担当が日和ちゃん。

日和ちゃんは一番出来が良いのを薫ちゃんに渡したし、クッキーの写真をスマホで撮って従兄弟に送りつけて自慢した(笑)

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