第42話 機密会議
ティオスの南西にある忍者の隠れ里
「ここには温泉があり、その温泉郷には
「ロンメル総帥」・「カズヒロ元帥」・「ロイド大将」
「ブレイド大将」・「フレイ大将」・「ソフィ大将」
「アンナ大将」・「メリィ大将」のティオス将校が集まっていた。
とくに、ロンメルとカズヒロとは無類仲良しである。
清濁併せ吞む、人間的な魅力を持つロンメルを、かりに聖剣のエクスカリバーに例えればカズヒロは魔剣と言う事になる。
ティオスの八人は、久濶を叙する為に温泉郷に集まったわけではない。
「発案者のロンメル総帥は、目的は一言で言えば、現状打破はいかにすれば可能か」を話し合うためにである。
いつものBARでカズヒロに会い、この提案を聞いたカズヒロは、すぐに賛成し、それなら各大将を招集しようとなった。
そして、全員が集まったのである。
「ロンメルは、ギルムの第一次ティオス侵攻の勝利により、一気に戦火を拡大し続ける魔軍に対して。
国防と言う大事を、単に軍事面から見ていられない時代が到来した。
「カズヒロが冷静にそれを受け止め敷衍して説明した。
そこで、この場にいない者を含めて九人で団結し、まとまった力をもって突破するほかない。
しかし、それは我が東方諸国ばかりでなく同盟国や他国の為に心血を注ぐ事である。
強大な魔軍が、我らの前に立ち現れた。
必然的に連合軍と魔族には、暗雲が漂い始め。
この大戦で連合軍が敗れる事になることは避けたいのだ。
これもまた。ロンメルのみならず、八人に共通した世界情勢の認識であった。
こうした内外とともに切迫した状況下にありながら、各大臣どもは自分の身の安全ばかりを心配し、急激に変転しつつある情勢に対応しようという意欲を失っているではないか。
「陛下もこのことで、頭を悩ませておられるのだ。」
そこでだ、各大臣どもの首を挿げ替えるべく。
内政改革を行いたいと思うのだが・・・
「ここで八人の意見はたちまちに一致する」
こうして、夏の一夜を、温泉郷で八人は語りあった。
それほど大きな意味を持った話し合いは大臣たちを追放として、その目的達成のために、相互に協力していくことを誓った。
こうして、ロンメル・カズヒロ以下のメンバーの作戦は見事に実現された。
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