第39話 ユーリーVS新聖光国 深山の攻防戦
ユーリは神聖光国の北西に展開し拠点を構えた。
ロス大将、どうしたの⁉
はっ‼魔軍が深山の西に現われました。
敵の司令官は、ユーリ元帥との事です。
なんですって⁉
ユーリが深山に…
「そう…」ご苦労様
ユーリが、深山の北西に拠点を築いたと開いて顔色を変えたには3人いた
1人はロス、2人目はトオス、3人目はベリィである。
「ロス様、トオス様とベリィ様がお見えです」
そう、2人は事の重大さに気づいたのね
通して‼
「暫くして」ロス大将と声をかけて来たのは、トオス元帥だった
魔軍の件はお聞きになりましたか⁉
ええ、先程知ったばかりです
ベリィが言う
その中で一つ気になる動きがあります。
「ユーリの件ね」
はい、私はユーリ元帥は魔軍一の切れ者と見ています。
私も、そう思うわ、後日我が国を脅かすのは彼女よ
はい、ユーリの考えは、北南で軍を纏め一気に侵攻するようです。
今のうちに討ちたいけど
「トオスが言う」
ロスよ、我が軍には、直ぐに動ける五個軍しかない。
ほかの軍を編成するには、約2~3週間は係るだろう
それまでは防衛に撤するしかないぞ
そうね…
トオス様
ベリィ
「少し考えたいので時間を頂戴」
「分かった…」
2人が退室し、ロスは考えた、今、魔軍を討たないとこの国が滅ぶと
ついに、ロスは今それを実行に移すべき時と決断したのだった。
翌日‼
ロス大将は、トオス元帥とベリィ参謀長を伴ない
ゼリオス教皇と会議に臨んだのである
教皇の間
「ゼリオス教皇様‼」
「おおっ⁉」
ロス大将、トオス元帥にベリィ参課長
「みな揃って、どうされた⁉」
「はっ‼これを…」
ロスは手に持っていた、作戦書類をゼリオに手渡したのである。
ゼリオスは、ロス大将より受け取った書類に目を通し言う。
魔軍を討つと言う事か⁉
はい、敵軍を討つのは今しかないと思います。
しかし、我が国は軍の再編が済んでないのでは⁉
はい、今トオス元帥が急ぎ軍の再編中です。
司教のオルスが言う
「ロス大将、お気持はわかりますが、私は、もう少し様子を見たほうが良いのでは⁉」
敵の動きが分からない以上うかつに軍を動かす事は反対です。
ロスが答える
オルス司教
今、我が軍は常備軍5個師団がいます。この師団を防衛に回します。
そして再編までの時間を稼ぎます。
「むぅぅ」ロス大将の言われるのであれば…」
ゼリオス教皇が言う
「うむ」ロス大将そなたを、深山方面司令官に任じる」
ありがとうございます。
すぐ軍の編制にかかります。
ロスは、トオス元帥とオルハン中将との話し合により、深山防衛にロス大将、中山にミィナー中将、本国トオス元帥、神湖オルハン中将と
決まったのである。
ロス大将は、3万の軍を率いて深山に出撃した
1方、魔軍のユーリ元帥は、敵が動いたの報を受けていた。
ユーリ様、神聖光軍がこちらに向かって来ました
司令官は、ロス大将との事です。
そう、ロス大将は、優将としては有名よね、彼女を倒す事が出来たら
この戦略は、一気にケリが付くわ。
「はい!」
リンが言う
ユーリ様、私に1軍をお受けください。必ずや殲滅してまいります。
ユーリが答える
リン、まずは敵を知らないと失敗するものよ、ここは正攻法でゆっくり
攻めるわよ。
「分かりました」
「その頃」
神聖光国では、教皇代理の司教オルスが国民に対して魔軍との
全面戦争が始まった事を説明したのである
この説明により神聖光国民には多少の動揺は見られたが
国民の士気は逆に高まったのである。
神湖を守っているオルハン中将は魔軍のロキエ大将率いる
3個師団と2個戦車旅団による進撃を受けていた。
オルハン様、敵が現われました。
なに‼敵はどこから現われたのだ?
分かりません。急に目の前に現われました
「ふむ…考えるオルハン」
面白い、我が軍の初戦を飾る相手としては申しぶんないな
「行くぞ」移動するオルハン
「ほう、あれか
確かに大軍だな、だが我が軍も敗けてはないぞ。
行くぞ、全軍突撃だ‼
「ロキエ大将」
敵が、攻撃してきました。
なにっ‼
神軍が出て来たのか
「はっ」
よし、私が直接出向き指導をとろう
「ロキエ様」直々にですか!
うむ、神軍の先鋒を打ち砕かねば、連中の軍を勢いづかせる恐れが
ある。すぐに準備にかかれ
分かりました。
こうして、ロキエとオルハンの軍がお互いに邂逅することになる
オルハン様、急報です!
「どうした⁉」…はっ敵将が現われました。
「なにっ!」
ロキエが直々に出陣してきたと言うのか
「はい‼」
面白い、地の利を知らない連中に何が出来ると言うのだ⁉
「いくぞ」
「だが」オルハンは知らなかった、魔軍は、この辺りの地形を
徹底的に調べ上げていた事を。
ついに、神軍と魔軍は互いに激突したのである
攻防は一進一退と続き、ついに魔軍がオルハンの前線を突破することに成功したのである。
さらに、東より、神ノ河に沿って進攻してきた、ディアブロ率いる2個師団による側面攻撃受けほぼ壊滅したのである
副官が言う、オルハン様、我が軍は、東部からの敵の奇襲により
ほぼ壊滅したとの報告が来てます。
「なに⁉」
敵は奴らだけではなかったのか⁉
情報部の連中は、何をしていたのだ!
くっ、このままでは、我が軍は完全に囲まれるぞ!
副官に言う、生き残った者は東にある湿地帯を通って脱出せよ
1方、ユーリ元帥は、オルハンの軍が壊滅した時
必ず東の湿地帯へ逃走する事を読んでいた
脱出した、オルハン中将は東の湿地帯を進んでいた
副が言う」
オルハン様、この湿地を抜けたら少し小高い丘へ出ます
そこで少し休憩致しましょう
「うむ」
兵士達も疲れているだろうしな!
「はい」では皆に伝えたまえ!
はっ!
こうして、オルハンの軍は丘目指していた、どこまでも続く湿地帯も
終わりに近づいた頃、オルハンの目に敵の姿が現われる
あっ…あれは、魔軍…い…いつの間に先回りされていたのだ
「くっ‼」
今さら引く事も出来ない」
副官、私は最後まで敵と戦うぞ、貴様は、生き残った兵を引いて逃げる。
副官と兵士が言う我々も一緒に戦います。
貴様達まで、私と一緒に死ぬ事は無い撤退しろ
「オ…オルハン様…」
私1人で貴様らの殿を務めようではないか
早く行け、は…はい
こうして、オルハンは、ただ1人魔軍に突撃したのである。
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