第38話 3章 バーグ軍港 包囲作戦
ヨシフ様、我が軍はナドラ線を占領致しました。
このまま、ナドラ本国へ攻め込みましょう!
「ヨシフが言う」
いや、ナドラ線が落ちても、また我々には前進する事は出きぬ
「えッ…な…なぜですか⁉」
私としては、あと一カ所占領して起たい場所があるのだよ
そ…それは一体…」
うむ、バーグ軍港だ‼
「地図を広げるヨシフ」
副官は、その地図を見る。
バーグ軍港は、ナドラの五大戦略拠点である。
この軍港を押さえる事は戦略的にも意味がある
君には分かるかね‼
副官は地図を見て、ある事に気づいた‼
「あっ‼」バーグ軍港から近い国は…ティオス国ですね
「そうだ…」つまりバーグ軍港を押える事は、援軍を断つ意味もあるのだよ。
折角、この国をほぼ降伏状態迄で追い込んだのだ
それをティオスの連中に邪魔されたくはないのだ。
なるほど、そのような事まで考えられていたとは、わたしは想像だにしてませんでした。
臨機応変にその場の状況を利用して戦局を有利にし、勝利を決定づけてしまう!
ヨシフ様はすばらしい戦略家です
「フハハハハ」ありがとう…‼」
「よし、まずは、バークの西方に展開している正面軍と左翼の第2親衛軍の部隊を用いて、バークの南方に集結させ、バーグ軍港を守る敵陣地を突破し、そこから深く前進させ軍港を奪取させよ
はっ‼
一方、ナドラ側も、バーグ軍港を救援のため方策を模索していた
サ…サロウ様…‼
「どうしたのだ⁉」
魔軍がバーク軍港へ進行しました。
うむ、さすがヨシフ、敵ながら進行速度が速い
だが、心配することはない。
作日先手を打って3個師を派遣させてある
魔軍の包囲網を突破するためには多少の犠牲は出るだろうが
ところで、北東の魔軍の動きはどうだ⁉
はっ、現在、動きは止まっております。
「ふむッ」引き続き監視せよ
分かりました。
ベティ参課長…敵の動きを君は、どう見るかね⁉
「はっ‼」私の見解では今回のヨシフのバーグ軍港攻略はティオスからの援軍を断つ事でしょう
そして、一気に我が国を降伏させるのが目的と思われます。
ですが、敵のこの作戦は失敗するでしょう
それは、どう言う事かね⁉
バーグ軍港は援軍を受入れるには良港ですが、我が国には残り2つの軍港と呼べる場所があります。
「サロウ元帥は、そこで、気が付く」
「あっ‼」バークーナ半島か‼
その通りです。
あの湾岸は整備はされてませんが上陸にはもって来いの場所です。
なるほど、では至急連絡しようではないか‼
その頃
魔軍と、ナドラ軍の双方の計画は同時に開始されお互いに影響しあった
ヨシフ様、バーグ軍港包囲するため任務のため、第5親衛軍を手放さなければなりません。
なに、親衛軍を手放すとな⁉
「はい‼」ですがバーグ作戦の内容は変更致しません。
すると1人の女性が入って来た
「報告致します。」ナドラ軍がバーク軍港へ援軍を派遣致しました
その数、およそ5万です。
5万か…考えるヨシフ
よし、第9親衛軍を、敵の側面に当たらせよ
9親衛軍を、当たらせるのですか‼
お、おまち下さいヨシフ様‼
9親衛軍は後方の防衛に配置せねばなりません。
もし、ナドラ軍の別動隊が新われたら、我々は背後を脅かされます。
この程度の軌道修正はどうってことはない。
始終攻撃されてなければ、たいした問題じゃないのだよ
かくて、バーグ軍港包囲作戦は、バーク殲滅作戦に修正された。
つまり、バーグ軍港を守っているナドラ軍と、援軍の部隊を全滅させる事になったのである。
ふっ ヨシフは直ぐに第8戦車軍にも伝令を出した
直ちに9軍と共にナドラ軍の援軍を攻撃し粉砕せよだ
さらに、待機させてる騎馬軍と歩兵師団を敵背面に送り襲え。
分かりました。
このヨシフの命令により、同日西に展開している歩兵軍が攻撃を開始したのである。
この魔軍の動に対して、ナドラのベティ参謀長は、北に展開している正面軍に攻撃を指示をだした。
「マイク様」ベティ参謀長より伝令です。
「読め」はっ‼
バーグ軍港に進侵している魔軍と西に展開している軍の攻撃を受け流しつつ、殲滅させよとの事です。
馬鹿な‼本国の情報部は、何にを考えているのだ
魔軍の兵力の数が報告より多いではないか‼
怒りを現わにするマイク中佐…
我々に死ねと言うのか⁉
たしかに、この時のマイクの怒りはもっともであった
「さらに」バーク軍港では魔軍が攻撃を強めつつあった。
魔軍は、ナドラの第一防衛ラインを突破し、第二防衛ラインに近づきつつあった。
さらに、増援された魔法部隊による攻撃の嵐が続いた。
「マイク様…」
バークより伝書であります
「うむ」読め
「はい」…ヨシフは、バークの第一防衛ラインを突破し、第二防衛ラインに近づいているそうです。
さらに、新たに魔法部隊を投入し激しい攻撃にあっているとの事です。
な…なんだと‼
防衛ラインを突破されたのか‼
「くっ…‼」直ぐにバークへ救援のため1個師団を送るのだ。
マイク様、そ…それでは、今度は、我々が敵の攻撃にさらされます
「今一度、お考え直しを…⁉」
「我々は戦いに生き戦に死ぬ」
「常在戦場ッ!」覚悟を決めろ
「以上だ…‼」
マイクの軍は前方の敵軍突破作戦を開始したのである
バーク救援軍は、マイク率いる軍の移動は敵の監視の緩い隙を付きバークへ移動したのである。
しかし、バーク軍港での魔軍の攻撃によりマイク中佐の軍が被った損害は大きかったのである
このバーク突破の報告を聞いたヨシフ大将は‼
諸君、敵は見事我々の策に嵌まったぞ
よし、第17騎兵は攻撃をしてくる敵の正面へ第31戦車部隊は左側面へ移動せよ、さらに歩兵部隊は右側面へ移動せよ
我々は敵の背後に回るぞ。
ヨシフの、この決断は速く空前の軌道戦力を結集させたのである。
魔軍側は、マイク率いる軍を四方より挟み撃ちした。
ナドラの、マイク中佐はこの挟み撃ちにあい全滅したのである。
ヨシフは、この勢いのまま、バーグ軍港へ侵撃し、バーグ軍港を守る、ナドラ軍を降伏させたのである。
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