第35話 暗雲ナドラ大陸

アトラ大陸より、東南にある大陸国家ナドラでは

魔軍の侵攻を受け窮地に立たされていた。



アルカ大将クニバ戦線の南西に魔軍がいる様子です。

なんですって⁉

エリック大佐は、この辺には敵がいないと言っていたわ。

すぐ、エリック大佐を呼んでもらえる。

はっ‼


しばらくして・・

エリックです。お呼びでしょうか⁉

ええ!」エリック大佐、クニバの南方に敵が現われたわよ!

「えっ‼」敵が現われたのですか?

「そうよ」

…我が軍の偵察によると昨日は見あたらないと言ってました。

と、すると…考えるアルカ…

作夜の内に上陸したかも。

敵は大軍で進軍して来ている。

だけど我が軍も負けてないわよ。

魔軍に一泡吹かせなさい。

「分かりました‼」


エリックは5万の兵力を率いて南方に向かったのである

1方、魔軍のバトラー中将はクニバ河を目指していた。

なに、ナドラ軍が南下して来てるだと!

はい、総勢5万の軍勢です。

ふむ、5万か…考えるバトラー…

「よし、副官を呼べ」


パルテが入室してきた。

お呼びでしょうか⁉

うむ、実はナドラ軍5万が進軍してきておる。

「えっ‼」ナドラ軍がですか⁉

まさか、我が軍の動きが相手側に気づかれてたのですか⁉

そのようだ、そこでだ、パルテ中佐君に3万の兵を授ける

敵の先鋒隊に向かって足止して欲しいのだ。

分かりました

パルテ殿、敵が現われたので援軍も有るかも知れん。

万一に備え右側面に伏兵を送る事にする

ありがとうございます。

さて、敵が来たとなると我が軍は五里後退するぞ

「はっ」

こうして、バトラー軍は後退した



パルテ様

あれがナドラの部隊です。

「そうね!」

よし、突撃よ

エリック大佐、来ました敵軍です。

そうか

よし、攻撃せよ‼

エリック大佐

「どうした!」右側陰に怪しい場所があります恐らく敵の伏兵かと

なに、敵だといつの間に、数は、はっ!約1万です。

「くっ!」直ぐ右側面に兵を送れ、はっ!

伏兵に向かうナドラ軍、よいな1兵たりとも逃がすな

だが、伏兵は、ナドラ軍を攻撃せず反転し逃走する。

「なっ‼」エリック様、敵が突然逃走しだしました。

「なんだと⁉」

エリック様、これは、敵の策略ではないかと思います。

「策略‼」ふむ、考えるエリック…

私は、そうは思わないのだが…

まぁ…かりに敵の策として、君はどう思うかね‼

私が、バトラーなら、敵を自軍の懐に誘い込み、一気に叩きます。

なるほどな、君の考えは、分かった。

それなら、我が軍は守りを固めるとしよう。

こうして、エリックは、全軍に対して防衛に撤したのである

その頃、バトラー軍では

バトラ様、ナドラ軍が自軍の守りを固めたようです。

「ふっ!」敵は、見事に我が策に嵌ったようだな

あとは、ライナ大将率いる軍が連中の左側面と後方から攻撃する

我らは、再び正面から攻撃するぞ‼

この、ライナー大将率いる軍の攻撃によりナドラ軍は壊滅したのである。

「翌日」

バトラー軍はエリックの軍を壊滅し再び軍をナドラ防衛線に軍を進めた

「うん?」何者!

怪しい者ではありません

ライナ大将の部下で、ケイズ中佐であります。

閣下にお目通りを願います。

こちらへどうぞ

閣下、ライナ大将の部下が参りました。

なにっ、ライナの部下だと。

すぐに通せ」はっ‼


ケイズです、

うむ、ごくろうである

バトラー様、我が軍は、クニバ戦線の手前十里に展開しており、

ヨシフ大将、コーネフ中将、ブロフ大将ライ大将の軍と間もなく合流

敵の戦線に対して攻撃を開始します。

そこで、バトラー様の軍は、クニバ線を迂回し、北方のバーク河への進出を願いたいのです。

「なに⁉」バーク河だと

「はっ‼」

この作戦は、カイズ元帥から命令であます。

作戦内容は、ナドラ本国を防衛している軍をひっぱり出して

本国の防衛を崩し、北西からカイズ元帥率いる軍10個師団が

一気に雪崩込む予定です。

さらにナドラに大攻勢を始める前に我が軍はコリ砦とナル平原の

奪取各要所の確保です。

ですがナドラ軍は初戦の敗戦に懲りたのかクニバ戦線の守りを固めています。

バトラが言う。

となると、雷撃作戦のように一気に突き崩せないな。

ケイズが答える

「はい」無理押しすれば、こちらにも相当の被害が出ることを覚悟せねば

なりません。

ふむぅ、まだ戦いは始まったばかりだ、被害はできるだけ押さえたい。


ここは、一計を用いて、ナドラ軍を誘き出そうと思います。

まず、クニバ線に1時的な攻撃をかけます

それと、この予備作戦で最も重要なのは龍砦とナル平原に展開しているナドラ軍の一掃です。

そこで、バトラ大将が敵の砦を攻撃している間に、ライナ大将がナル平原を占領します。

なるほど、敵の目を誤魔化すのだな

はい、この2つの作戦を実行している間に、バトラ中将は2手に分かれ、バーク河へ進出して下さい。

ナドラ軍は、まさか我々がバーク河に現われるとは夢にも思わないでしょう。

バトラー中将が、バーク河に進出したら、ナドラ大包囲が完成します。

そこから龍人国を包囲しつつ本国へ展開します。

龍人国は、大都市であり計画上は重要な目標であります。

ここを落とせば戦略的重要度も高く、一気にナドラを陥落させる

ことになると思います。

うむ、分かった。

その頃ナドラ本国「最高司指令本部」では、

各軍の将が会議を開いていた。

サロウ元帥、ベティ大将、マルクス大将、シャロン大将、ハウレット大将、

アルカ大将の6人である。

この会議では、相手の魔軍側に、ナドラの厳しい冬が訪れるの持って反撃を掛ける作戦を立てていた。

サロウが言う

さすがの、魔軍でも、我が国の厳しい冬に閉ざされては動きも鈍るであろう。

冬まで、今の状態を持ちこたえれば我が軍の勝利は見えてくるのでは⁉」

ベティが答える。

サロウ元帥の策に、私は賛成します。

我が国はあと1ヶ月もすれば、厳しい冬に閉ざされ敵も進軍が出来なくなります、その時が我が軍の有利なりその時一気に反撃に出ます。

マルクスが言う

それでは、我が軍はクニバ戦線を守るとしよう

アルカ大将も一緒にクニバを守ってもらいたいのだが⁉

ええ、分かったわ。

サロウ元帥が言う

私とベティは本国を守るとしよう

ハウレットとマルコは、常備軍として、いつでも動けるよ待機せよ

「分かりました」

この時、ナドラ軍は、まだ知らなかった。

カイズ元帥が厳しいナドラの冬を持っていた事を、そして魔軍装備は、冬にも対応していたのであった

ナドラの「最高司令部」は、皆がそろって、相手の魔軍側の冬季戦力が低下するとの仮定の下に作戦を立てていた。

カイズ元帥の主攻勢は、都市で起ると確信していたからだ。

ところが、魔軍は、南方で戦力を再編し兵力を拡大していた。

1方、それに気づいていない、ナドラ側は、敵の戦力と幾動力を見誤っていたのであった

さらに、これが現実となって襲いかかり、ナドラ軍は窮地に立たされるのである

魔軍のヨシフ大将率いるA軍は、ヴオル河を渡り龍人国を目指していた

ヴオルが河の東南にあるナドラ軍の防衛陣地ではA軍による

はゲル攻撃にあっていた。

ナ軍のマルク大将は、これに手を焼き、ついに撤退した

この、ナ軍の撤退により、この場所に新たな陣地を築く。

⁇⁇が言う

ヨシフ様、敵の撤退軍をこのまま見逃す訳けにはいきません

「うむ、そのとおりだ」

 ⁇⁇よ直ぐに追撃せよ

「はい」

コーネフ中将は、ヴオルが河の東にある⁇⁇山岳のルートを使い追撃したのである

さらに、ヨシフが言う

「見たまえ。と、地図を出す。

まず、クニバ戦線を潰しここを占領することだ。

次に、龍人国占領し、最後は   山脈だ、本国ではないのですか?

本国もよいが、取った後、今度は、ナ軍に狭撃される恐れがある

なるほど、ヨシフ様の言うとおりですね⁇⁇山脈なら近からず遠から

ずですね。

と、考える目をした。

「作日、カイズ元帥に会い、陸軍は、クニバ攻略戦を計画、準備でき次第、実施するそうだ、この作戦には⁇⁇軍も参加する

大規模作戦になるぞ

敵が、これに気を取られている間に、ティオス同様ナドラ本国に楔を打ち込んで

やろうとな、元帥と話したのだ。

1方、バーク河付近に展開している、ナ軍ハウレット、キルクの両軍は

魔軍を発現していた。

「ハウレットが言う」

「敵さん、こんなところでうろついていたのか」

キルクの目が光る。読みは半分はずれていた。おそらく南方にいる

はずだとは考えてた。

やはり、敵は、本国を狙っているのでしょうか

「と、キルクは言った」

たしかに、そうかもしれん

「われわれは、魔軍を攻撃し全滅させるだけだ」

もし失敗したときは、戦略の見直しを追られるだろう。

と、ハウレットは、眉をくもらせた。

魔軍の戦力には、ただ驚くほかない。

「ナドラのハウレット将も、凡庸の将ではなかった

彼は、緒戦においてヴオル河を奪われ窮地に立つた

祖国の苦境を、よく確認していた。

「あまつさえ、強力な戦力を誇っていたナドラ軍は全滅したのだった。」




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