第22話 連合軍1

6月12日付でティオスとの軍事同盟

両国の中間にあるルイの砦において。

魔軍の情報収集しているのメンバー達に、新たなる報告があった。


ラムド帝国領へ侵攻してきた、リオン率いるドラゴン軍団に、ミンクスの町が占領された。

ミンクスを守備していたラムド兵は全滅し

住民は、生かされていた。

さらにリオンの軍は、そこで進撃を止めている。

連合軍には、なぜミンクスの住民を生かしているのかは分からなかった。

クリフが言う

なぜ、リオンが我が軍の兵を虐殺し住民を生かしているのだ⁉


参謀のエミリーが言う

「クリフ様」もしかして、敵は住民を人質として我が軍を誘きだす策なのでは⁉

考える・・・「クリフ」

「いや」俺が、リオンの立場なら、絶対にそうした事はしない。


「むしろ、連中が狙っているのは」

ルイの砦に集まっている連合軍なのではないか⁉

恐らく、防備を固めたこちらを留めて囲もうとしているのだ。

「至急」

本国に電文増援を要請せよ。

さらに、マスタング大将へ至急援軍を要請せよ。

わかりました。


その頃

開戦と同時にティ・ラム連合軍は西部戦線作戦を実施した。

この時、文字通り破竹の勢いであった陸軍に作戦を授けたのは、キス河攻略・キール防衛・スレン河防衛作戦などに参加した部隊であった。

さらに、この他にもダークエルフ国内には、ラムド軍の基幹というべき主力部隊が控えてた。

陣容は陸軍第17・18・19・20軍であった。

しかしながら、この部隊は初戦においては、まつたく戦力としての機能しなかったのである。

これは、グランッ率いる部隊がもし攻撃に失敗したら、と言うケースを想定しての配慮であった。

だが、本当の理由としては

ダークエルフ国内の防衛の為であり

なお且つ

ラムド軍の援軍の為に大事な戦力を失いたくないからである。


しかもラムドにとって魔軍との戦いは、まさに大博打である。

博打を打つなら伸るか反るかである。絶対に、及び腰であってはならない。

勝つか負けるかの丁半賭博に中間はない・・・・というのが彼らの出した結論だった。


さて、6月15日クリス准将は、ダークエルフ国内

光の森の西方にある緑山の麓に魔軍が現れたとの報を受け進軍した。

ムゥ~

魔族め図に乗りやがって。


「⁉」

「クリス様、敵の部隊を発見しました。」

参謀が告げる

「敵の師団は3部隊」


たったの3ね

「はい。他の部隊は、今のところ発見されておりません。」

まず、この眼前の叩き、それからゆっくり他の敵を料理してもおそくはありませんぞ」


アナタの言うとおりね」

「位置は?」

「ここより西へ3里です。」

「よし、必ず殲滅するわよ。全部隊を急行させよ。ラムド軍のメンツに

かけてもよ」

「敵の伏兵はいないようね」

「はい。われわれにとって、ますます有利な状況となってきました」

「クリス様、敵を発見攻撃にはいります。」

クリスの奇襲を、まったく予測をしていなかった魔軍側は、混乱

この奇襲の成功で、ラムド軍の損害は略ゼロであった。

1方陸軍部隊による西部戦線作戦は順調であった。

東部戦線も勝利を博し、見通しは明るかった。


ラムド帝国

ダーク元帥よ…

ガ、ダーク元帥からは返事がない…

再び、ダオス皇帝が声を掛ける…

その呼び掛けに気づき、ダーク元帥は顔を上げる

「はっ!!」皇帝陛下、

ふむ!!顔色が悪いようだが、どうしたのだ⁉

いえ…大丈夫であります。

ふむ、ならば良いが…

はっ!!心配して頂ありがとうございます。

実は、この時のダーク元帥の心の奥には、一抹の不安が過る。

このダーク元帥の不安は後程語るとしよう。

「ダーク元帥よ。今のところわが帝国は、大いに勝っておるようだな。

はっ!!

東部と西部戦線は順調に勝ち進んでおります。

ですが「長期的戦略眼から見れば、今は勝ってはいますが、魔軍という

巨人のアキレス腱を切らないと、今度は我が軍が疲弊してしまいます。

うむ!!

その件にかんしては、そちにまかせる。

「はっ!!」おまかせ下さい。


「ここで時間は遡る」

謎の白仮面の男⁉

1方ここは戦闘が終わったメルド要塞都市

???大将の命令に寄る、熊獣人の死体が1か所に集められていた。

すると、1人の男が喋ってきた!!

「???様」全ての作業が完了しました。!!

「うむ!!」

???は、後ろにいた仮面の男に声を掛けた 。

「ワルド様」と、呼ばれた男が現われた。

全ての準備が調いました。

ごくろうである。

「はっ!!」

男は、熊獣人の死体の真中に立つと足元魔法陣が浮き上がる

我が主「獄竜王????様」

供物を捧げます。

横たわる熊獣人の死体が消え去る

すると魔法陣の中から恐しい程の咆哮が響き渡るとともに

大地が震える。

魔法陣から声が聞えてくる。

もっとだ、もっと供物を捧げよ、さすれば我の復活も間近だ。

はっ!!「わかりました」

我が主「????様」

仮面の男が言う

「???よ」

はっ!!

「????様の言う通り、まだ贄が足らぬようだ。

では、次の供物はティオス兵を捧げましようぞ。

ふっははは!!

期待しているぞ、おまかせ下さい。

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