第18話 ロンメル執務室

ロ…ロンメル閣下、急報であります

何事かね⁉

タナス要塞のハリス中将からの援軍要請であります

なに⁉


遂に、ラムド軍が侵攻して来たのかね?

いいえ違います、攻めて来たのは、復活した魔王との事です。

馬鹿な、魔王とは伝説の話ではないのかね⁉

なにかの間違いでは⁉

いいえ、どうやら本当みたいです。

。。。。考えるロンメル

だが、いまは、復活した魔王の事が優先だと焦る

くっ…ラムド軍だけでは無く、魔王軍迄とも相手を

せねばならぬとは。

いま、まさに我がティオス国は前門の虎、後門の狼に

挟まれた、状態である。

この、情報は、まだ国王陛下の耳には入ってはいないのだな。

はっ‼

ふむぅ~

では、私しの方から、報告しておく事にしょう。

「わかりました」


そなたは、至急各国の代表に招集を掛けるのだ。

そして、マスタング大将とケイミ少将に至急軍を再編し

救援に向かうように伝えよ。

更に、我が国の同盟国の

「ティナ女王陛下が」

ライス・ミリア両大将率いる12万の兵力を。我が国に派遣

間も無く到着するとの事だ、迎える準備を致せ。

はっ‼


[ここで時は、進む]

ティオス国平議会

ロンメル総帥の緊急招集に寄り、各国の代表が円卓を囲んだ

ランナート国王

ライネ国王

クレイ女王

アルカ女王

ライス・ミリア両大将リーズ国代表

各国の代表の皆様お集まり頂きありがとうございます。

今回の緊急招集の件ですが、古の魔王が復活し我が国のタナス要塞が

壊滅致しました。

なっ‼エルフのライネ国王が言う。

馬鹿な魔王は、勇者に寄って倒されたはず、なにかの間違いなのでは。

いいえ、確かな情報であります。

さらに、魔王の配下による攻撃で、ラムド軍のラーズ要塞はほぼ壊滅状態

ミンクスが、魔軍の将リオン率いるドラゴン軍に攻められ占領されたそうだ。

周囲がざわつく…

うむ~

動きは、緩慢だか…

これは、単なる宣戦布告では無いな

恐らく、本格的に動きだしたようね

と、新たに若い男が1人室してきた。ティオス情報省大将ロイドである

我が国による最新の敵の戦力分析きです。

まず、敵兵力の数自体が尋常ではない

およそ、120万我が軍の40倍です。

すると、ロイドが1枚の地図を出してきた、これは⁉

ランナートは受け取った地図に目を通したあと、それを卓へと放った。

ドワーフのクレイ女王がサット地図に視線を走らせた。

[なるほどー魔王軍そうきますか…]

ランナート以外の代表が腰しを上げる。中央の地図の方へ上体を乗り出していた。


エルフ国のライネ王が白目を剝く。

[な、なんだこれはぁぁああああ……ッ]

これが敵の戦略の観点ですか。

クレイが珍しく険しい表情をしている。

両手を卓に突き怒りを出すライネ国王

[う、ぅぅぅ…ッ⁉四方への同時侵攻も、こ、この数だからこそ自信をもって

仕掛けてくるわけかぁ⁉こ、この兵力ッ…どの方角へ向う部隊も

大戦略級ではないか

眉間に厳しくシワを寄せて考えるランナート王

ドワーフの、クレイ女王の頬を一筋の汗が伝う

この大侵攻…さて、どう受け止めたものかしらね。

さすがにこの段階で敵の全軍投入はないと思いますが、

[…しかし]

この戦い…私たちが手を取り合、全戦力をもって臨まねば…

クレイ女王は宣を、突きつけた。

世界は滅びます。

周囲が静まる…


ランナート王が言う。

そこで、皆の者聞いて欲しい

私は、復活した魔王を倒すためラムド帝国との一時的な軍事同盟を結ぶことにしようと思う。

我が東方諸国だけでは魔王を倒すことは出来ないのでな。


なるほど、もし西方の強国ラムド帝国の協力が得られるのなら

戦力と国力の低下を防ぐことになりますわね。

ですが、ランナート陛下、ラムドがこの提案に乗るとは、思いませんが。⁉

うむ。

確かに、帝国がこの話しには簡単には乗らないだろうな。

だから、帝国には手土産を持って行こうと思う。

それは、どういう事かしら!?

いま、帝国が喉から手が出るほど…欲しいのは、武器と食糧だ。

なぜなら、連中は我が国と戦争をするために、

ラーズ要寒に大量の物資を輸送し全てを失しなったのだからな

さらに、我が国の南にある月夜の海岸に兵力を送って侵攻を企てた挙句

何者かによって壊滅したそうだ。

その軍を指揮していた2人の将軍を、我が方で捕らえてある。

その2人は、かなりの深手を負い入病中である。

傷が回復しだい、くわしい話しを聞こうと思う

それに2人の返還もあるのでな

それは良い考えですな。


そこで、リーズ国のライス・ミリア両大将には、2軍を率いてライの砦の

南にあるサイの町の守備を願いたいのだがよろしいでしょうか。

作戦は後ほど、ご報告いたします

わかりました。早速向います。よろしくお願い致します。

それと、誰か軍令部へ行き、メリィ殿を私の執務室へ来るように

伝えて欲しいのだが。

はっ‼わかりました


ロンメルは、執務室へ戻ると、イスに座り目を閉ると左の耳たぶを触りなが

ら物思いに耽っていた。

ロンメルの胸中には、イリスとハリスの生存が気になっていた。

2人は、魔王の放った究極魔法天地崩壊により、壊滅したタナス要塞で生死不明となっていた。

ティオス軍の必死の救出と捜索活動が行なわれたが2人の行方は分からな

かった。

ロンメルは、2人は必ず生きていると信じていたのであった。


司令部

メリィ大将とロイド大将の2人は。

壊滅した、タナス要塞の捜索活動の指揮をしていた。

「すると1人の将校が入室してきた。」

ロイド・メリィ様…タナス要塞から報告です。

するとメリィが将校に言うなにか進展があったのかしら!?

はっ‼タナス要塞で行方不明になっていた、ハリス殿とイリス様を発見致しま

した。2人は生きておられます。

メリィとロイドの顔に喜びと安堵があった。

メリィが言う

至急ロンメル総帥に報告よ、すると扉が開き男が入室してきた

メリィ様が、ロンメル閣下より至急執務室へ来るようにとの事です。

ちょうど良かったわ、いまから伺うところよ。

ロイドも一緒にきてちょうだい ああ良いよ。


執務室

扉を叩く…コンコン…メリィです。

うむ、入りたまえ失礼いたします。

おぉ⁉

ロイドも一緒とは珍しい

閣下、朗報です

どうしたんだね!?

はっ‼ハリス殿とイリス様を発見救出致しました。

なんと‼

2人は生きていたのか…ロンメルの顔に喜びと安心感が出ていた。

それで、傷の具合は、どうなのだ

はっ‼報告では重傷ですが命に別状はありません

2ヵ月程で回復致します。

そうか…良かった。ロンメルの顔は、今にも泣きだしそうだった。

その顔を見た2人も、おもわずもらい泣きそうだった。

「よかったですね閣下」

ところで2人はいつこちらに戻ってくるのかね⁉

はやければ明後日以降の到着よていです。

ふむ分かった。

ところで閣下、私になにかご用件がおありだっだのでは⁉

「おぉっ‼」そうであった。‼

今回の魔王の宣戦布告により、我が国の貴重な人材が不足なのもまたしかり。

そこで彼に現場復帰してもらえないだろうと思ってな⁉

ところで彼はいま何処にいるのかね⁉


メリィが言う、フレイからの報告によると、最後に目撃されたのは、ラムの町です。

ああっ、例の盗賊団討伐の時の砦の町ですな…

「はい」

すると1人の衛兵が入ってきた、失礼致します。

閣下、城門で怪しい人物を発見し捕らえましたので、取り調べを願います。

怪しい人物‼その人物の詳しい特長を教しえてちょうだい。

はっ‼衛兵は2人に言われ詳しく教しえたのだった。

2人は、報告を聞いて御互の目が合った。

それを見ていたロンメルから声を掛けられた。

どうしたのかね⁇

メリィが言う閣下…待ち人来たるですわ

待ち人かね⁉


「はい‼」

彼が帰ってきましたわ‼

ふむ…その険しい人物と言うのが彼かね⁉

はい、そうですわ、

ロイドも言う100%セント彼ですね

2人が言うのだから間違いないのであろう

では、後程、彼に会うとしよう

分かりました。準備が終りしだい連れて参ります。

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