第14話魔将現る

ラーズは。

ラムド帝国一の規模を誇る要塞軍港である

ここに着任しているのは

ラムド軍の名将と言われた、二人の人物がいた。


カイズ大将殿⁉

そう声を掛けてきたのは、オルクス大将であった

オルクス殿⁉

いかがなされた。

実は少々話しがあるのだが、良いかな

少し間をおいて、返事がかえってきた

それでは、私の部屋で、よろしいですか⁉

分かりました。

部屋へ向かう2人

まぁ、お掛けください

カイズが書記官の女性に、お茶を頼む

はい、わかりましたわ。

部屋を出ていく秘書官

足跡が遠のいて行くのを確認しながら

話を振る

さて、お話しを伺いましょうか

うむ、実は今回の東方侵攻作戦の件だが

時期尚早ではあるまいかと思うのだが

カイズ殿は、どう思われるかな?

うむ〜

考えるカイズ!?

たしかに、私も今回の作戦には、賛成至しかねる

やはりカイズ殿もそう思われるか

やっと国内の制圧が終わったとは雖も、足元は

必ずしも盤石ではない

我が軍が、ティオス国を攻めている時に後方でもし反乱が起きれば

直ぐには、対処が出来なくなる虞れがあるのだからな

だが…今回の侵攻は…

ダオス皇帝の勅命だからな

ですが、この作戦の立案者は、ダーク元帥ではないか

私は、奴が嫌いだ…

フハハハ私もですよ。

しかも奴は…

すると、急に部屋の扉が勢い良く開かれた

カイズ大将…オルクス大将至急ラーズ広場迄て来て下さい

何事だ‼

2人が広場に到着すると、謎の男女2人組が立っていた。

うん‼ほう〜なかなか強そうな奴が来たな

ふふっ少しは楽しめそうね

ふっ⁉まずは貴様達の名前を聞かせてもらおうか

私の名は、オルクスと私はカイズだ

其方達2人の名を伺をう

我の名は、リオン魔王軍の1人だ

ふふっ、私もよ

なっ‼魔族だと‼

馬鹿な魔族は、勇者によって滅ぼ去れたはず

ふふっ…残念ね滅んで無くてよ

さて御互いに名乗ったので死合おうか

くっ‼行くぞ

ふふっ、私も遣るわよ。

暗黒雷氷炎全ての命よ滅ぶが良いわ

斯くて、ラーズ要塞軍港に駐留していたラムド軍60万の

兵力は、来襲して来た、リリスとリオンによってほぼ全滅した。


月夜の海岸深夜

6月4日

イオス軍港を密かに出撃した、レオナ率いるラムド軍は、

6月9日の深夜

ティオス国南部にある月夜の海岸に上陸していた。

レオナ様、上手く敵に気づかれずに上陸出来ましたね

そう言ってきたのは、エリザであった

[そうねぇ、レオナが胸のポケットから懐中時計を取り出した

現在の時刻は、午後8時、此処からティオス国の首都までは

休憩を挟んで約10時間はかかるわ

まぁ…この作戦は、敵の油断を付いての侵攻よ

そんなに、慌てる必要はないわ。

兎に角、ここは、敵の勢力圏なのだから

油断は禁物よ

はい

エリザ地図を出してちょうだい

靴からティオス国内の地図を取り出す

レオナは、地図の1部を指指す

[通り道として使えそうなルートです。]

月夜の森は、大型の魔物が多いのと霧が濃いのでルート作成には

時間がかかりました。

ですが今年の月夜の森は霧が少ないので移動しやすく

なっています。

エリザ良くここまで調べたわね

ありがとうございます。

では、このルートを使って移動するわよ

あっ‼レオナ様

どうしたの‼

実は、この森を北へ少し行った所に、月夜の湖があります

次の休憩場所にしましょう

さすがに兵士達も疲れて来てるわね

分かったわ、その湖で休みましょう

月夜の湖

綺麗な湖ね心が癒やされるわ

そう、呟くのは、5将の1人ユーリである

ガサッ⁉音のする方を見るユーリ

そこには、レオナ中将率いる部隊の姿であった

レオナ様湖に着きましたよ

そうね…はい

‼…何者かの気配に気づいたのか

レオナが湖の中央を見る⁉

人間…嫌違う

その時、御互に目が合った。

先に動いたのは、レオナであった。

貴様一体何者だ、ふふっ、そう言うアナタは誰かしら?

私は、ラムド軍中将レオナ

そう‼私は魔王軍5将の1人ユーリよ

な…魔王軍ですって…ありえないわ

ふふっ私が魔族って事を証明してあげるわ

但し、アナタ達全員が生残っていたらね

くっ‼いくら貴様が魔族でも、この人数に勝てる

はずが無いわ

全員戦闘開始よ

うふっ‼私の力を見せてあげるわ。

冥界ゲート氷獣リヴァイアサン溶けることのない

氷の牢獄、そこで永久に苦しみなさい。

くっ…ぐっ

あら⁉私の魔法を受けて、まだ生てるのね

まぁ生てるのは、アナタと彼女だけのようね

ふふっ、まぁいいわ見逃してあげる。

それではご機嫌よ

くっ…まって…

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