第7話 リーズ国
開戦9日前
西方のラムド帝国が
遂にアトラ大陸西方を平定したとの報を受けた各国は、自国の防衛と対策に奔走していた
もし、ラムドが東方侵攻をしティオス国が敗れたなら、ラムドが次に侵攻してくるのは、ノース大陸にあるリーズ国との憶測があった
リーズ国
ティナ女王 29女
オルフェ元帥 リーズ国総司令官 29女
ライズ大将 リーズ南方方面軍 27男
ミリア大将 リーズ北方方面軍 28女
ティナ女王が言う
遂にラムドが、我が国の同盟国ティオスに対して侵攻する可能性が出たのですね
はい、女王様
そう答えのは
リーズ国軍司令官オルフェ元帥
情報によると、ラムド軍60万
対するティオス側は27万との事ですわ
そうなのですね
ところで、ティオス国からは、援軍の要請来てないのですか?
今のところ連絡はありませんわ
おそらくティオス国は、自国の戦力で事をなす積もりではありませんか?
それは、行けません
我が、リーズとティオスは同盟を結んで200年お互いに家族のように仲良くしてきました
そのティオスの危機存亡の時に手を差し伸べなければなりません
オルフェ元帥、至急ライズとミリアの二人に、軍を再編し救援に向かうように指示して下さいね
それと、ティオスのロンメル総帥にもよろしくお伝えくださいと。
はい、わかりましたわ!!
リーズ情報部
ライズ様!!
ミリア殿どうしました?
今回のラムド帝国の西方平定で、我が国民にも同様が走ってますわ
もし、同盟国のティオスが敗れたら、我が国はラムドによって蹂躙されるのではないかと
ふむ〜
もう、そこまで噂が立っているのですか?
はい!!
黙り込む二人
すると、後ろから声を掛けられた
ライズミリア、どうしました!!
あっ!? オルフェ様
いぇ、何でもありません。
ここは、オルフェ様に余計な心配を差せないようにしなければ
それにしては、顔色が悪いわよ??
いぇ、大丈夫ですよ
そう!?・・
はい
ところでオルフェ様
私達二人に御用があったのではないですか?
ええ
実は、ティナ女王様より
我が国から、ティオス国へ援軍派遣が決まったのよ
と、言うことはラムドがティオスへ侵攻するんですね?
そうよ、そこで貴方達二人は援軍の令官としてティオスへ行ってもらうわ
至急12万の兵力を編成して向かって欲しいの
わかりましたわ
二人とも無事に帰って来てね
はい
ありがとうございます
ティオス国
星の酒場には
メリィ、レイナ、ソフィ、ロイド、ブレイド、マスタングの六人が、互いに向かい合って座っていた。
料理の皿も、果実酒もテーブルに並んでいるが、誰も手を付けようとしない。
最初に口を開いたのはメリィである
・・・ラムド帝国の新しい情報は入って来ているのかしら?
ロイドが言う、いや・・これと言った報告は無いね
そう・・・・!
ソフィが言う
ねぇ・・・このラムドの不気味な静寂・・何を狙っているのかしら?
今のところ分からないな・・・
ロイドの返答を聞いて、細く息を吐くと、メリィは静かに辺りを見回わした。
酒場の
客は疎らで、定員も暇なのかカウンターの側で立っている
この客の中に敵のスパイは居るのだろうかと、つい周りを見てしまう
いまメリィの心の中には、この場にいない男の事を思っていた。
ハル・・貴方はいま何処にいるの・・・
ロイドが言う
そろそろ、帝国に潜り込んでいる者から連絡がある筈
・・理想としては、帝国がティオスを攻め、我が国は守りを固める
それが戦略敵に良いと思う。
ロンメル総帥は、それを見越して此方から仕掛けず、タナス要塞を囮として明け渡して敵を閉じ込め
そして両側から挟み撃ちにし、敵を殲滅する
そうね、帝国が我が国に相当数の兵力を送り込めば
数ヶ月で我が国を落とす可能性もあるわ
その時はむしろ我らに取って有難いだけだ。
帝国の守りが減るのだからな
すると一人の男が入って来た
ロイド様!! おっ・・きたな
早速報告を聞こう
はっ!! 報告致します
帝国はラーズ要塞軍港に新たなる兵力を派兵しました
さらに、特別師団も新たに再編したようです
なに!?
新たなる師団だと
はい、ただこの師団はラムドを出て急に足取りが消えました
消えただと!!
むう〜
ロイド様・・・
あぁ・・
すまないな
君は取り急ぎ、この消えた師団の追跡を続けたまえ
はっ、わかりました
それにしても、帝国も裏では素早く動いてるようだ
表面上は不気味なほど静寂に見えるのに
ラムドのダーク総帥は食わせ者だな
レイナが言う
それに消えた師団も気になりますね
マスタングが言う
うむ、我が国に裏から圧力をかけるつもりか?
もし、我が国に圧力をを掛けるつもりなら
足取りの消えた別動隊でしょうね
ブレイドが訊ねる
敵の侵攻は何週間後と見る?
メリィが答える
早くても一週間から10日
えっ‼️
ソフィが言う
そんな早く!?
驚き静まりかえるメンバー達
帝国は、ラーズに、最強の戦力を投入して三割は後方に残すようね
あぁ帝国に取っては背後が気になるからな
確かにそうね
所で、クリン砦とロス砦にはマスタング様とサラが防衛に付くのですよね
あぁ任せろ
所で、、一番重要な戦略ラインのタナス要塞は誰が守るのですか!?
まぁ
本当は機密なのだが・・
君たちなら言っても良いだろう
ハリスとイリスの兄妹だ
なるほど
あの二人が、守るなら大丈夫ね
うむ、二人は私が鍛えたのだから安心するが良い
ふふっ、マスタング様の自慢の弟子ですからね
あぁ、そうだと笑うマスタング
さて、話もここまでにしようではないか、せっかくの料理が冷めてしまう。
そうね、それじゃあ頂きましょう
こうしてこの日は終わった。
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