第31話 暗雲

アリサの勝利が告げられる。

しかし、そのアリサも立ち上がることができない。


2人ともすごい傷だぞ。さすがに無理させすぎなんじゃ..


すると、ベージュのロングヘアーのお姉さんがリングに入った。


「中位魔法:【リキュレーション】」


みるみる2人の傷が癒えていく。


「え、一気に回復させると2人の負担がすごいんじゃ..」


確か回復魔法は人の治癒能力を底上げするから、使いすぎるとやばいはずじゃ。


「あなたなにも知らないのね。リキュレーションは負荷なく治癒できるのよ。」


ヘラが呆れたように言った。


「あの人コード•ジュリアさんって言ってな!すごい人なんだよ!」


ミゲルが興奮している。

なるほど、あの人がいるからこんな危険なトーナメントができるわけか。


「さっきから失礼だぞお前!」


突然遠くから大声が聞こえた。

声の主はノヴァのようだ。


「雑魚だから雑魚って言っただけだろ。」


「それでも同じ軍かよてめぇ!」


クローカーと言い合いをしている。

まさか2回戦って。


ノヴァとクローカーがリングに上がる。

今にも殺し合いを始めそうな目で睨み合う2人。


この試合、大丈夫か?

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