両手だけでは持ちきれない想いは、やがて願いになり、その心に両手を合わせれば幸せへの祈りとなる。愛は目の前にある事を誰も知らない、そして目の前にある愛を大きな愛を大切にしている人が伝える言葉を知ってほしい。
どの詩にもかんじるのは、語りのなかに、優しさと厳しさがあるということでした。辛い人を慈しむような、負けそうな人を励ますような。何気ない生活のなかでの感情と、月の見せるさまざまな表情がリンクするようで、それがおもしろく、またすごく素敵で、なんだか今日は、意識して月を見あげてしまいそうです。落ち込んでいる人、明日が嫌な人、がんばる人、元気な人、みんなに読んでもらいたい、そんな詩集です。