その時働いてた場所は、基地から近く拝所の近くであった　

その拝所というのが少々厄介で基地の角辺りに不自然にこんもり小さな山がある　

決して其処は訓練所でも無ければ、防空壕やお墓、拝所がある場所であった　

その働いてる場所は国道挟んであるのだがその国道の目の前の交差点は地元ワーストの事故多発地点であった　

場所は詳しく何処かは書けないが、はっきり言うといわく付き物件や事故物件には相当しない　

しかし、あの一帯は可笑しな事が多いのだ　

この物件の向かいにちょっと気が狂ったような人間がいたのだが車が無断駐車してたとかで異常に怒り狂って来て警察沙汰になった事がある　

のちに私が調べてわかったのはその住民の上下左右、どちらかは完全に空き物件になってるという　

理由は、不動産が案内する時に何でこんなに安いのか聞かれてその住民のドアを見てみんな引き上げるらしい　

なんでも、鉄のドアがボコボコにされてるのだ　バールか何かでやらないとあそけまではならない

もしかしたら夫婦喧嘩のもつれか何かかもしれないがそれだけではないらしい　

前はあんな風じゃなかったと近所の人は言うらしい　

そう、その場所は人を狂わすのだ　

私も其処にいる時発狂するくらい怒る事が多くあった　

おそらくなんだが、其処ら一帯怒りの怨霊みたいなのが渦巻いていてそこにいると誰も幸せになれない気がした　

バイクも異常なくらい壊れた、直すたんびに自分まで嫌になった　

バイクは言わば己の分身、まるで誰かに拒まれてるように感じたのだ　

その後その物件、会社は他所の大手に売られ、私も離れた　

念を押すが其処自体は事故物件ではない、もっと「ヤバい場所」で働いてたのでその時の話をしようと思う。

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