第8話 宇宙船移住そして新しい世界に突入
宇宙船は太陽を回る地球軌道を抜け出し人間にとって気の遠くなる旅が始まった。
人為的重力のおかげで、水耕栽培の野菜たちはもちろん下に向かって根を張り上に葉を茂らせている。動物たちも地球環境を再現した宇宙船内の自然保護区画でのびのびと宇宙の旅をしている。地球を再現した船内の内壁を地面と認識されるように設計がなされている。
火星の公転軌道を通過する頃、宇宙船移住後の初めての妊娠が現れた。
宇宙船移住計画が決まり、移住初日に結婚をすると決めた夫婦の子供だ。出生前診断で一卵性双生児で有ることが判明している。性別は男児だったが、両親の希望でそれは医療関係者だけの秘密とされた。生まれるまで性別を知りたくないと夫婦が希望を出したのだ。妊娠が明らかになり日本列島と周辺海域を全て再現し詰め込んだ巨大宇宙船の隅々までこのニュースは広がり祝福ムードが沸き起こっている。良い事でも悪い事でも、ひとたび事象が起きると似た現象が立て続けに起きる経験をした人は少なくないだろう。小さな人間の力が及ばない世界で、何かにコントロールされているかの様に・・・・
そして次に素晴らしい事というのは、なんと人類初のワープ航法が確立されたのだった。
過去の世界で既に一般相対性理論という理論は発見されていて、証明もされていたが、光速を超える事が不可能ではあったが理論を証明する方法は、別方法で証明されていた。地球にある日本の東京都にかつて有った東京スカイツリーの最上階展望台に設置されていた原子時計とスカイツリーの一階部分に全く同精度の一億年で一秒の誤差しか出ない精密な時計を設置し展望台と下の空間で時間の経過する速度の観測実験が行われていて、展望台の空間即ち時計が数秒だけ下の時計よりも動きが遅かったと証明されている。
実験は地球の自転を利用した実験で地表より最上階展望台の方が早く移動する事を利用して行われた。
話が大幅に別の話になってしまった・・元の話に戻す。
ワープ航法を行う為に開発された特殊装置は、ミトコンドリアが光合成により合成する天然油を精製し、それに酸素と水素を添加して超高圧にした状態で噴出燃焼させる事により莫大な推進力を得る事に人類は成功してしまったのだ。宇宙空間で極めてガスが薄い領域でもこの方法で光速での移動が確認されている。この大発見は他国の宇宙船と共有され、各国の宇宙船は船団を組み、新たな恒星の有る所まで移動を決行することになった。何世代も世代交代をして辿り着く予定だった恒星に1代で到着できたのだ。しかも、その恒星に連なって回転している星まるで太陽系を再現したような地球にそっくりな星が含まれている。
星の表面にはびっしりと人工の建物が建築され我々以外の知的生命体が存在している事も確認された。地球類似星に探査船を派遣決定。探査船は通信機器を携え、地上の様子を逐次報告、大気組成、重力、植物、液体の組成等を先行検査するのが役割。
知的生命体は地球上の我々の様な姿かたちをしていると思われたが、なんと爬虫類の進化形と報告が上がってきた。地球は恐竜が絶滅し哺乳類が支配する星になったが、ここは恐竜が絶滅することなく進化し、体が小さくなり、栄養を効率的に利用、貯留でき、体温を外気に影響を受けずに一定温度を保つスーツを開発済み、爬虫類の特徴で弱点でもある外気温度と体温が比例し上下してしまい一定の温度帯以外では、運動が出来なくなる弱点を完全克服している。行動範囲が狭くならない様に進化した爬虫類属がその他の生命たちの頂点でこの星の支配者になって居る。爬虫類族の進化生命体は人間とほとんど同じ体形をした生き物である。爬虫類族と人類はお互いに危害を加えない、知的な協力関係を結ぶ条件で、周辺の候補星に移住する計画を立て、協力し作り上げていく事になった。
爬虫類族は我々人類の事をよく研究していた。人類が来ることも予言されていた事を後に伝えられビックリを通り越し恐怖に近い恐ろしさを覚えた。お互いの知恵を出し合えば飛躍的発展をすると考えたのだろう地球出発一号の一卵性双生児が誕生したのは知的爬虫類族と初接触日だ!
元気な男児の名は、武・杏と名付けられた。
武と杏はすくすくと育ち常に2人は一緒に行動ベッタリ繫がって居る事が多い。更に、武と杏が行う行為が両親を悩ませている。新事実が判明するまで両親にとって地獄の苦しみだっただろう。
両親を悩ませる行為というのは、
武と杏が双方の陰茎を手で触り合ったり、
しゃぶり合ったりしている事だ。
幼少期の兄弟という事を考慮しても異常行為である。
両親は何度も力で2人を引き離し行為を止める努力をしてみたが
失敗におわっている。
一卵性双生児という特別な絆で結ばれているからだと思われていたが、
もう少し成長し2人が8才になった時、驚愕の事実が判明してしまうのだ!
両親は、事実と過去を知り恐怖と驚きで2人の事を育てる自信すら失せてしまったそうだ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます