第9話 武と杏
武と杏の奇妙な関係を8歳になり判明した。
それが驚愕過ぎて両親は我が子ながらビックリ仰天してしまった。
受け入れ難い事実というよりも前世や、転生などを信じていない夫婦にとって教えてもいない地球上の記憶をスラスラ語るのだから、信じない選択は無くなっている。
地球にかつて生活していた夫婦にとって電車や移動にエンジンにて走る車やバイクは見慣れた存在だが、この子達は生まれた時にはその様な乗り物には触れていない為、知る由もない。
それなのに、山手の線にある各駅の駅名やその周辺に存在した繁華街についてスラスラ語るではないか!
夫婦はその話を受け入れるしか無かった。
そしてその後に更に驚愕の話が語られた。
前世記憶を消すおまじないを本来受けてから受胎告知の儀式が神様により行われて初めて人のお腹に入れるのだが、その際この子達は離れたくないとお互いの絆が強く1つの卵に入りたいと神様にお願いしたそうです。
神様はどうしても触れたくないのは分かりましたが、一人が先ずは受胎して少し時間を空けて、同じ母に入りなさいといわれたそうだ。
しかし彼等はなんと受胎告知の儀式をする前に滑り台から抱き合ってお腹に入ってしまったそうだ。
その結果1人の身体に2人の魂が宿りかけた。
神は儀式すらしていない彼等を連れ戻すか、このまま2つの魂を1つの肉体に宿して放置するか、更には分裂する隙に肉体を分割するかの選択を迫られた模様だが天使会議により、肉体を分割して独立した個体とした上で改めて受胎告知の儀を執り行い、前世記憶を剥奪したのち、彼等の成長を見守り魂の修行を再開させることになった。
代表天使と神様御一行はまだ地球に居る母に対し、受胎告知の儀を執り行うが、なんと、不思議な事に彼達の魂が何故か停滞したままで儀式だけ進んでしまい、記憶削除して新生児となったと勘違いした神は天使に分割卵にして各自の身体を与え天に戻るよう指示して先に天界に帰してしまった。
天使達は魂の受胎がまだなのに気が付いた時には取り返し不可能となり、魂捜索が急がれた。その時に忽然と現れた2つの魂が現れ、天使に記憶は削除されたくない。又どうしても離れたくない過去の事情を説明して行くのだった。
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