第3話 幕間 ~潜む者~

「ボス。奴の息子の拉致に成功しました」


 そこは船上の一角。暗闇の中で床が軋む。


「そうか」


「そして【悪魔竜】二体とも、艦内へと潜入したようです」


「……ふふ、ふふふ……、すべて予定通り。我ら“ガレリア”が求める物は! ただ一滴の【悪魔竜】の“血”!!!」


 ボスと呼ばれる何者かが、不敵な笑みを浮かべながらバリトンの声を響かせていた。

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