第9話8- スライムさんのゆく方へ
あのレーザーで焼き殺された私は惑星【アーズ】に最初に突っ立ていました。
そしてビルドアーマーの復活にも時間がかかるからしばらくは帰れないと……
まあいいでしょう。
デスペナルティでアイテムを少量失うらしいですが最初に持ってきたアイテムなんてほとんどありませんしね。
取ってきたアイテムであのびびっと来たレーザーを攻略、回収する術を考え……
【エネミー オルドル の効果により【アンドロイドの墓場】で入手した素材はすべてロストとなります】
【エネミー オルドル の効果によりデスペナルティは無効化されます】
―――まじですか。
通りで人が少ないと思いました……
てっきり中級者以上はもう使わない素材ばかりだから人がいないと思ってましたがアイツのせいですか……
まあ初期装備のショットガンをロストしなかっただけマシと思いますか。
ですが帰るにも足になるビルドアーマーもありません。
このファンタジー空間でちまちま素材集めでもしてますか。
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素材採取をしばらくしているとスライムのようなエネミーがわんさかと近寄ってきました。
武器の弾が枯渇しているので好戦的なエネミーだったら死活問題でしたが、幸い攻撃的ではないようです。
むしろすり寄ってきて可愛いですねこいつら。
「お、おぉ。 どこに連れてこうというんです?」
このスライムたち以外に力強いですね。
ぐいぐいと足を押してきます。
【フィールドクエスト スライムさんの行く先へ を受注しますか?】
なるほど、こういうことならついて行きましょう。
もし、何があってもいいように弾だけは作っておきましょうか。
【ショットシェルを5個作成しました】
これでしばらくは持つでしょう。
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スライムたちについてくと洞窟にたどり着きました。
「ここに何かあるっていうんですかね? どうなんです?」
私がスライムたちに問いかけるとスライムたちはプルプルと振動します。
横に揺れてるので『ハイ』って言ってるんですかね?
「探索と行きますか」
私は洞窟の中に足を踏み入れました。
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【ダンジョン スライムたちの巣】
「ダンジョン名も分かりやすいんですが…… スライムの巣というには出てくるエネミーが人工物過ぎませんかね?」
出てくるエネミーはゴーレムなどの堅物ばかり、スライムのプルプル感とは大きくかけ離れています。
ドロップも石の塊ばかりですし。
「まーた堅物ですか」
初期地点から近いというのもあって初期武器のショットガンの火力で1発なのは幸いでしたね。
早くビビット来る武器で戦いたいです。
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しばらく洞窟を進んでいるとボス部屋と思われる大扉がありました。
たまーに宝箱のようなものがありましたが軒並み空でした。
せめて何か入れておいてくださいよ。
ていうか時間がそろそろまずいですね。 義肢の充電もしないと
短期決戦で倒してしまいましょう。
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