第8話7- 粗大ごみ置き場は宝の宝庫

 情報屋のおじさんに教えてもらった座標に近づくと、最初に見たファンタジーのような景色ではなく、灰色と砂漠といった文明が完全に崩壊した景色に変わってきました。


 この景色なら【アンドロイドの墓場】と呼ばれる場所が存在するのも納得できますね。



「これはなかなかにひどいですね……」


 座標の場所に行くと壊れたマネキンのようなものが積み重なり、大地のようになっている場所にたどり着きました。


 これ何台のアンドロイドの残骸ですかね……数千……いや、億はありますね……


「まあいいでしょう。 ビルドアーマー、あなたの実力お願いしますよ」


 粗大ごみあさりと行きましょうか。



 私はアンドロイドの残骸をひっくり返しながらどんどんと奥に踏み込んでいきます。

ここ奥に行けば行くほど素材がどんどんレアになっていくんですよね。

 

 最初のうちは本当にただの鉄くずのようなものから、今の位置だとミロクと倒したロボットのドロップと同じくらいのことができるようになります。

 中々においしいです。


「ふーむ…… お、これはなかなかに良いものですね」


 時折高レアの物が混じってるのもなかなかいいですね。


「にしても……ここで何があったんですかね」


 右を見ても左を見てもアンドロイドたちの残骸、角度によっては地平線まで残骸まみれです。

かなりのことがなければこんな事はなかなか難しいですよ。



 もっと奥まで行ってレアな素材を手に入れたいところですがそろそろ潮時でしょう。

ちょうど日も落ちてきました。


 たくさんのアンドロイドがあるからもっとたくさん手に入るかと思いましたが、意外にスカが多くて見た目よりか収穫が少なかったですがまあこんなもんです。


 帰ろうと向きを変えたら地面が揺れ始めました。

地震……? いや、咆哮のような……


「――なるほど、タダでは帰らせてくれませんか」


 私の目の前にはアンドロイドの残骸が寄せ集まった超巨大なドラゴンのような機械がいました。



 とりあえず取った素材を使ってなくなっていたショットガンの弾を作る……これ絶対に攻撃が当たりませんし無駄ですね。

 ビルドスーツでの肉弾戦も難しそうですね……


 そんなこんな考えているとドラゴンの触手から青白いレーザーが口の前に集まり、大きな球を作りだし、めちゃくちゃ太いレーザー光線を放ってきました。

 

「そのレーザーはなかなかにびびっと――」


 私はそう言い残した後、視界は青白く染まり、周りが真っ暗になりました。

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