第5話4- ロマン武器筆頭 パイルバンカー
私は敵の攻撃を避けながら作成画面から火力の出そうなものを探し出します。
―――ありました。早速作成します。
高速作成のレベルが上がっていたおかげですぐに前線投入できそうで何よりです。
作ったものはロマン武器筆頭のパイルバンカーとその杭です。
使いにくさは見た目通りですがいい火力を出してくれるでしょう。
……多分。
『ヒュォォォォ』
何か大技を放ちそうな勢いですが短期決戦です。
天使の胸に接近し、パイルバンカーを胸に打ち込んでいきます。
4発目を撃ちこみ、敵の胸部装甲がはがれたころ合いにに敵の4枚羽がこちらに向かってきました。
今までの攻撃とは段違いの速さ、そして鋭いです。明らかにこちらを殺しに来るという意思を感じますね。
ですがやることは変わりません。
パイルバンカーで1枚目の弾道を逸らし、2、3枚目は転がって回避します4枚目は空中に狙わせ、パイルバンカーの発射口に引っ掛けます。
普通の攻撃だったらパイルバンカーが真っ二つでしたが攻撃が鋭くなっているおかげでうまく通すことができましたね。
早速羽を掴んで天使に急接近し、頭上に立ちます。
「とどめです」
装甲内のコアらしき場所を上からショットガンで連射します。
【ガショ】
……まさかのここで球切れですか。 リロードしておけばよかったです。
さすがにこの不安定な頭上で攻撃を避けながらリロードは難しいです。
1度引いて体勢を整え……
「セツナ!」
声がしたのでミロクの方を見ると1本の剣が飛んできます。
あれはさっきロボット達を薙ぎ払ってた剣ですね、ありがたく使わせてもらいましょう。
「チェックメイトです」
ミロクから受け取った剣を両手で構えコア目掛けて貫きます。
『ギュォォォォ!!!!』
ものすごい断末魔を上げながら体がバラバラに崩壊し、コアに刺さった剣を地面に残し塵になりました。
こうしてみるとなかなか綺麗なものですね。
【クエストコンプリート】
「お疲れセツナ! 中々やるじゃん!」
「ありがとうございます…… 何かどっと疲れましたね……」
「そりゃあそこまで集中してたらそうもなるでしょ」
「あ、剣ありがとうございます」
「別にいいよ、倒せたし【戻れ】」
ミロクが【戻れ】というと地面に突き刺さった剣が宙に浮きミロクの右手に戻っていきました。
あっさりやってますがなかなかすごくないですかね? これ。
「そろそろ戻ろうかセツナ、ドロップアイテムは後で確認しよ」
・
・
・
私たちは最初にいたクエスト待機所に戻ってきました。
「♪~ まあ低レベルクエストだしこんなもんだよね~」
「ミロクさん。 これなんですか?」
アイテム名は【仮初の
何かのレアアイテムだといいんですけど。
「レアかどうかというと微妙なところかな? 1回だけならペナルティなしで復活できる便利な代物だけども」
「そうですか…… 何かに使うかもしれませんし取っておきましょう」
「それがいいね。 よく死ぬ最初のうちは結構使うから」
ラストエリクサーになりそうですね。
「さて…… セツナ、私はこれから用事があるから落ちるけど」
「そうですか、私はもう少しやってますね」
「わかった。 それならここに行ってみて。 情報屋がいるはずだから」
そう言いミロクは私のマップに場所を送ってくれました。
「それじゃ、お先に」
「クエストありがとうございました」
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