第23話 朝日のエロ?暴走2

「あ、朝日。こ、これは絶対マズイ。お前。絶対に本気でマズイ!バレたら.....ヤバいって!」


「私はバレても構わない、かもね。アハハ」


俺はその姿を見ながら赤くなる。

目の前に座っている朝日は目から光が消えて本気で艶かしくなっている。

コイツは水分が足りなくなると何時もこんな感じなのだが、うん。


押し倒されてから俺達は見合っていた。

は。早く女医さんが戻って来てほしいのだが。

これは絶対にマズイ.....マズイ!


「あれ?この部屋じゃなかったっけ?」


「そうだ、よね?.....い、医務室は此処だったと思うけど」


俺達はジッと見つめ合う。

こんな状況が見つかったら本当に青ざめるしかない。

俺は考えてそのまま立ち上がる為に今度は朝日を押し倒す。

すると、あん、と声を発した。

いやいや!?


「強引.....」


「声を抑えろ。絶対に見つかったら駄目だって」


「私は構わないしね。そもそも私は話が進んでも良いって思ってるし」


「お前.....!」


すると杉山が、あれ?じゃあこの場所に居るのかな、とカーテンをさわ.....うわ!?ま。マズイ!

俺は青ざめながらそのままゲホゲホと咳をする真似をした。


そうすると杉山の手が止まり。

そして上代が、こ。此処じゃないと思います、と話す。

ナイスだ上代、と思いながら俺は息を潜める。

それから、そっか、と言う杉山と共に、じゃあ何処に居るんだろう、とそのまま医務室から去って行った。

いやマジに危な過ぎる。


「出るぞ朝日。この場所から.....じゃないとこのままじゃマズイから」


「イヤー。出たくないー」


「出るってばよ。全く」


カーテンを少しだけ開けてから。

周りを見渡してからそのまま介抱しながら朝日を連れ出す。

それから椅子に腰掛けさせた。


そしてスポドレを渡すとそれを受け取って飲み始めた。

そうしてからものの数秒でハッとする。

それからどんどん真っ赤になっていく朝日。


「.....ねえ。東。貴方に私って何かしたっけ.....?」


「そ、そうだな。色々とな」


「わた.....しってえっちな事をした?」


「そ、それなりに」


どんどん目を回していく朝日。

そして真っ赤になっていく。

俺はその姿を見ながら汗をかく。

そうしてから朝日は涙を浮かべて赤いまま泣き始めた。

その姿を見ながら顎に手を添える。


「大丈夫。朝日。俺は何も見てない」


「何のフォローにもなってないよ.....東」


「フォ、フォローが上手くないから仕方が無いだろ」


「.....恥ずかしい」


「そうだな、うん」


「死にたい」


俺を見ながら朝日は顔を覆う。

俺はその姿を見ながら.....額に手を添える。

それから俺は、朝日の悪い癖だよな、と向く。

朝日は、ご。御免なさい、と頭を下げる。

俺は頬を掻く。


「取り敢えず、は。そういう感じにならない様にしたら良いんじゃないか?そういうのに陥らない様に」


「じゃあ東。手伝ってよ。私のこの変になるのを抑えるの」


「手伝うってお前」


「私は.....嫌だ。こんなの」


朝日は、恥ずかしい、と涙を浮かべる。

俺はその姿を見ながら盛大に溜息を吐いた。

それから椅子に腰掛ける。

そうしてから朝日を見つめる。


「本当にこの癖止めたいなら頑張るしかないぞ。朝日」


「頑張るって何を」


「水分が無くならない様にするとか」


「そうだね.....うん」


「どうする?」


「じゃあ東とデートしようかな」


いやちょ。待て待て。

それって.....水分って関係あるか?

俺は真っ赤になりながら朝日を見つめる。

朝日はモジモジしながら俺を見てくる。

そして、エヘヘ、と歯に噛んだ。


「私は君が好きなんだから。だから当たり前の話だよ」


「当たり前だよ、じゃない!お前な.....」


「私は絶対に諦めないから。東」


「分かった分かったから」


そんな感じで会話していると。

女医さんが戻って来た。

目を丸くして俺達を見ている。


探していたわよ?貴方達のお友達が、と言ってくる。

俺達は、すいません。お手洗いに行ってました、と誤魔化す。

その姿を見ながら女医さんは、そうなのね、と返事をしてくる。


「じゃあ行ってあげて。探していたわ」


「試合はどうなりました.....?」


「勝ったわ。朝日さん。貴方達は決勝進出よ」


女医さんの言葉。

まさかの展開だった。

俺達は困惑しながら居たが顔を見合ってから。

そのままパアッと明るくなって大喜びの顔になる。


そしてお互いに飛び合う。

ヤバい、嬉しい。

滅茶苦茶嬉しい!!!!!

俺は涙を浮かべて泣き始めた東を見る。


「マジに勝てるなんて思ってなかった」


「.....そうだな。良かったな朝日!」


「今日、東が来たお陰だね」


「俺は何もしてない。捻挫してでも頑張ったお前の力だよ」


「私、頑張った?」


うん。頑張ったな、と言いながら俺は朝日を見る。

朝日はニコッとしながら俺を見てくる。

そして、エヘヘ、と笑顔を浮かべる。

それから何を考えていたのか俺の頬にキスをした。

ちょ。


「いきな.....お前アホか!!!!!何を!?」


「へへ。何か歓喜のキス」


「この野郎!」


女医さんは、まあまあ、と言いながら両手を顎に添えて俺達を見る。

すると何事も無かったかの様に杉山達が入って来た。

探したよ?、と言いながら。


俺は頬を抑えながら朝日を見る。

朝日は人差し指を唇に立ててウインクしてから。

そのまま駆け寄った。

アイツ、アイツ!

頬にだけどキスなんて.....ぐぅ。

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