第6話 妹の存在と恋の存在?(編集)

幼馴染との関係性については簡単に言えば思春期のせいで疎遠になった。

しかし杉山と一緒にタピオカティーの店に行って再会してからだが世界が一瞬で変わった様な感じがした。

幼馴染との関わり合いがまた複雑だったが復活したのだ。

そんな感じの1日を終える感じでの自室。


「.....」


「うん?お兄?何ボーッとスマホ見ているの?何かあるの?」


「うむ。まあ何も無いけど.....ちょっと女子とお礼も兼ねてメッセージをしているのだ」


「へえ.....お兄が女子と?めっずらしい。私以外の?」


「いや。その様に言われると何だか失礼な感じがするんだがお前な」


横にある2段ベッドで横になっている妹の長野祐子(ながのゆうこ)を見る。

小学6年生の12歳の少女。

ロングの黒の髪の毛で顔は童顔ながらも美少女な方面だと思う感じの顔をしている。

仲は良好だ。


俺に対してニヤニヤしながら祐子はムフーな感じで見てくる。

その姿に少しだけムッとする。

因みにこの部屋だが家が少しだけ手狭なので俺と妹は一緒の部屋になっている。

全くプライバシーというものが無い。

困ったもんだがまあでも心地良い感じなので気にはしてない。


「.....でも本当に珍しいね。お兄ちゃんが女子と話すなんて。嫌とか無いのかな?」


「まあ嫌と言えば嫌だけど仕方が無いんだよなぁ」


「え?それってどういう?」


目を丸くする祐子。

俺はその顔に苦笑いを浮かべる。

するとメッセージを送った杉山から返事が来た。

丁度こんなメッセージが、だ。


(今度は水族館行ったりしない?)


(いや水族館って面倒臭いんだが)


(それともラブホかな)


(何でだよ)


(私は何時でも全部がOKだからねぇ)


(誤解する様な事を言うな!)


全くコイツという奴は。

そう思いながら頭を掻きながら見ていると今度は写真が送られてきた。

それは何かコスプレ写真である。

俺は?を浮かべて見る。


その写真はかなり際どいコスプレ写真だった。

3枚。

すぎ.....いや。何だよこれ!?、と思いながら俺は真っ赤に赤面する。


慌てて横を見ると祐子は鼻歌を歌いながら漫画を見ていた。

危ないのだが!

もしこの写真を見ていたらどうする気だよ!


(このうちでどれが似合ってるかな)


(アホなのかお前は!俺には妹が居てだな!そんな際どい写真を送ってきたらバレたら問題なんだが!)


(ほぉ?妹ちゃんが居るんだねぇ)


(しまった。というかいや何考えている?お前)


(何も考えてないよ?アハハ)


ニコニコしている様な感じのメッセージを送ってくる杉山。

俺は顔を引き攣らせながらそのメッセージを読む。

そして盛大に溜息を吐いていると。


横から、何しているの?お兄、と声が。

うわ!?

危ねぇ!、と思い画面を思いっきり消す。

そして祐子を見た。


「な、何でもない。大丈夫だぞ。祐子」


「えー。怪しいなぁ。お兄、直ぐに消したじゃん画面。そこに何が映っていたの?」


「いや。何もない。本当に何も無いから。大丈夫だ」


「大丈夫って言わないけどね。それ。何?アイラブユーとか送って来たのぉ?」


「お前な。彼氏でも無い奴にアイラブユーとか送って来る訳ないだろ」


え?そうなんだ。

彼女さんじゃ無いんだね、と目を丸くする祐子。

何だと思ってんだ俺を。

そんな彼女にするとか根性ある訳無いだろ。

考えながら俺は優子をジト目で見る。


「これでモテていたらヤバいだろ。顔立ちはそこそこに幼いしな俺は」


「でもお兄が彼氏だったら私、惚れちゃう」


「嘘ばっかり言うなよ。お前」


「そだね。血の繋がりがあるから何とも言えないし分からないしねぇ」


「いや。なら言うなよ」


俺は呆れ顔をする。

すると、ふふふ、と祐子は笑った。

それから笑顔を見せる。


ニヤニヤしながら、であるが。

で。何が書いてあったの?お兄。はぐらかしたけど、と向いてくる。

駄目か。


「だから何でも無いってば」


「何でも無いことはないでしょー。お兄のケチ」


「大人の事情に関わるなよ。全く」


「お兄だって大人じゃないじゃん」


「俺は大人ですぅ」


「違うけどね」


ああ言えばこう言う。

全くのこの娘は誰に似たのかしら!

言うて俺か両親か。


思いながら俺は額に手を添えながら息を吐いた。

それから.....祐子の額にチョップをかます。

いたーい!、と言う祐子に口をへの字にした。


「嫌だと言ったら無理に関わらない事。これ大切だからな」


「はーい。そうお兄が言うなら仕方がないねぇ」


「俺が言わなくても友達が嫌って言ったら関わらない事」


「.....そうだね。分かった」


「偉い。流石はお前」


「何それ?.....言い方。もう」


クスクスと笑い合う俺達。

それから見つめ合った。

全く良い妹だよコイツは。


分かり合う事が出来る最高の相棒だ。

彼氏出来たら泣くだろうな俺。

シスコンじゃ無いけど。

考えながら俺は、飲み物飲まないか、と提案する。

すると祐子は、うん。飲むよー、と返事をした。


「んじゃまあリビングに行きますか」


「そだねー。あ。お兄。新しい巻貸して。漫画の」


「はいよ。分かった分かった」


そんな会話をしつつ。

リビングに行っていると。

スマホにメッセージが入ってくる。

それは凛花である。

俺は?を浮かべながら顎に手を添える。


「そういやメルアド交換していた.....」


(先輩。その。漫画ミュージアム行きませんか)


(え?漫画ミュージアムか?この町に出来たやつだよな?)


(はい。漫画ミュージアムです。出来ましたよね新しく。参考にしたいんです。漫画制作の、です)


(いや。別に良いけど本当にいきなりだな)


いきなりです。だって全部先輩が悪いです。

と怒った顔の絵文字と一緒に送って来る凛花。

何だこれは?

一体.....何故に俺が悪いのだ。

思いながら?を浮かべつつ俺は見ていると。


(先輩は.....私が悪いですけど鈍感です)


(何が?)


(それを書かせる気ですか。これから鈍感先輩と呼びますから)


(???)


(じゃあそういう事なので。鈍感先輩今度の土曜日。絶対的な約束です)


コラコラ定着させるな。

鈍感先輩って。

しかし訳が分からない。

俺は首を傾げながらスマホを見た。


そうしていると、お兄?ジュース入ったよ?、と祐子の声がしてくる。

その言葉に、はいよ。すまん、と返事しながらリビングに入った。

にしても何か.....反応がみんなおかしくない?

どうなってんのかな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る