第4話 エロエロエッ○イム?(編集)

杉山美穂という謎の美少女。

ってかあまり友人と一緒に関わっているイメージの無い女子。

今の今までずっと誰にも愛想を振り撒かず塩対応な感じだった。

だがその中で唯一俺だけに愛想を振り撒き始めた謎のエロ垢少女。


俺はそんな杉山を見ながら.....顎に手を添える。

コイツは一体何が目的なのだろうか。

俺を観察して楽しいのか?

思いながら俺は.....杉山を見つめる。


「.....」


そんな中。

凛花と再会してのその日の5時限目。

俺は、ふむ、と思いながら眠気に襲われつつそのまま授業を受ける。

そうしていると.....ポコッと乾いた音がした。


よく見ると足元に何か落ちている。

俺は?を浮かべて拾い上げる。

一瞬で眠気が吹っ飛んだ。


「.....?」


目を擦りながら紙を拾ってみると。

そこには、ちょっとだけ横を見て、と書いてあった。

誰のメッセージだ?、と思いながらそのまま横を見ると。

そこに誰も見てない感じの中、スカートを少しだけ捲った杉山が.....あの馬鹿!?

紐パンと艶かしい太ももが見えていた。


「!!?!!」


「.....」


そんな杉山は赤面していた。

この状況に興奮している様であるが。

ハァハァ的な感じになっている。

うわ.....最低だ。


クラスメイトにはギリギリで見つかってないが。

俺は額に手を添えながら殴り書きをして杉山にそのまま下向きに投擲した。

馬鹿野郎、と書いた紙をであるが。

そしてそれを拾い上げる杉山。


「.....ふっ」


ニヤニヤしながら俺を観察する杉山。

アイツ割とマジに何がしたいの?本当に。

思いながら俺は赤面で目の前に目を逸らす。

すると、楽しそうだな。長野?、と声が。

俺は顔を上げるとそこに数学教師の三島の姿が.....。



杉山のせいで廊下に立たされてしまったのだが。

どう責任を取るつもりだよ。

俺は考えながら横を見る。

そこに杉山が何故か和かに立っている。

何故に杉山まで、と思うのだが。


成績優秀者なのに、だ。

因みにコイツの場合、これは全て私の責任です!、と席を立ったのだ。

馬鹿野郎なのか?

いや本当に何がしたいの?

俺は考えながら杉山に小声で聞く。


「お前さんさ。何がしたいの?」


「私はどうしても君にエッチな興味を持たせたい。3次元も素晴らしいよって思わせたいの」


「頭おかしいだろお前。馬鹿なの?そんなもんには興味無いって言っているだろ.....」


「本当に不思議だねぇ君は」


「俺はあくまで模範生徒なんだ。だからそんな事には興味無いんだ」


「じゃあ今この場で誰も見てないしおっぱい揉んでも良いよって言っても?」


ニヤニヤしながら俺を胸を触って見てくる杉山。

このクソビッチ。

俺は思いつつ溜息を吐いた。


すると、まあ冗談だけどね、と言いながら杉山はそのままニコッとする。

そしてこうして2人で居るのがなかなか興味深いからね、と言い出す。

は?、と思いながら杉山を見る。

そして杉山を見る。


「あのさ。お前さん本気で何言ってんの?興味深いか俺と一緒が?そんな馬鹿な」


「うん。だって君は.....他の人とは違う魅力があるからね。ずっと」


「???」


「だから観察対象なの」


口元に手を添えてニヤニヤする杉山を見ながら。

俺は眉を顰めた。

それからまた溜息を吐く。

全くコイツは.....、と思う。

俺の全ての気が狂う感じだ。


「取り敢えず立たされた原因はお前だ。何か賠償とかあるのか」


「あるよ。そうだねぇ。帰りにタピオカティー飲もうよ。2人で」


「嫌です。そこってリア充の聖地じゃない。何で俺がそんな真似を」


「うーん。イヤ?」


「嫌です。やっぱりいいや。賠償は」


えー。そんな事言わないで行こうよ、と杉山は俺を見てくる。

頬を膨らませて.....まるで子供の拗ねた感じで、だ。

俺は?を浮かべて杉山を見る。


杉山はプンスカ言いながら、じゃあ良いよ。そんな事言うならクラスメイトに全てをバラしちゃう、と言った。

コイツ!!!!!

人質をまた取りやがって!


「イヤだったら付き合って?私は変態だからバレても痛くも痒くも無いしね」


「あのな。マジにそう言うのは如何なものかって思うぞ」


「私は如何なものかなとは思わないからねぇ」


「頭おかしいの?本当に」


「私は変態です」


「はぁ.....」


もう何も言う事は無い。

変態なら変態らしく生きてくれ。

そんな事を考えながら立っていると。


キーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴った。

俺は、チャイムだな、と言いながら杉山を見る。

杉山はニコッとしていた。

そしてそのまま壁から離れる。


「楽しかった。.....敢えてこうして罠に嵌めて良かった」


「罠って何かな?俺って罠に掛けられたの?ねえ」


「そうだよ?だってこうしないと2人きりで話をしないじゃない。君」


「お前という奴は.....」


訳が分からないんだが。

こんな事をしなくても俺は喋るっての。

考えながら杉山をジト目で見る俺。

すると教室のドアが開いて三島が出て来た。

反省したかな、と言いながら、であるが。


「はい。長野くんはかなり反省しています。私が認定します」


「.....杉山さんが言うなら反省しているかな。.....なら分かりました。しっかりとこの事を胸に刻む様に」


「いやそれ。え?俺って信頼度0に近いんですかね?ねえ先生」


こんな変態が認められて俺は認められない?

割と真面目にヒデェ話だなオイ。

俺は考えながら盛大に溜息を吐く。


それから教室に戻ってから杉山を見る。

杉山はニコニコしながら、じゃあね、と席に戻った。

俺はその姿を見つつ額に手を添える。

そしてそのまま卓上の教科書を片してから次の時間の準備を始めた。



そして何故かタピオカティーを飲みに行く事になり。

それから俺は下駄箱に来て目の前を見て驚愕する。

そこに何故か凛花が立っている。

俺を見ながら笑みを浮かべていた。

柔和な感じも見せている。


(先輩)


「.....どうした?」


俺は?を浮かべながら凛花に声を掛ける。

すると、(先輩。一緒に帰りませんか)とスマホに文字を打って提案してくる。

そしてモジモジとする凛花。

赤くなりながら、だ。


「うんうん。ダメー。今日は私のモノだから。先に予約したの」


「いや。杉山.....」


(そうですか)


凛花は残念そうな感じを見せてからそれからトボトボと帰って行く。

俺はその姿を見送りながら杉山を見る。

あのな、と思いながら。

だが杉山のその顔を見て俺は驚く。

杉山は少しだけ真剣な顔をしていたから、だ。


「何だ。どうした?」


「別に。何でもないよ」


「?」


俺は???を浮かべながら杉山を見ていると。

杉山はハッとしてから、じゃあ行こうか、と俺の手を引く。

何だコイツ.....表情をコロコロ変えやがって。

意味が全く分からない。

俺は考えながら困惑した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る