第3話
1〜3時間目の授業を終えると4時間目は体育の授業。
今日の体育の授業は校庭をペアで3周するというものだ。
すると早宮が俺のジャージをちょこんとつまむ。
「私とペアになってほしいのだけど……」
「いいぞ。中学の時から苦手だもんな」
「!!(覚えててくれたんだ……。嬉しい!)」
「それじゃ走るか」
「うんっ!」
早宮は嬉しそうに頷いた。
〜40分後〜
早宮は日陰で涼んでいるので俺は自販機で買ったスポドリを首に当てる。
「ひゃっ!」
早宮はビクッとすると後ろを振り向き俺だとわかった瞬間、俺の腹にグーパンを入れる。
くそ痛え。
「やめろよ馬鹿!びっくりするだろう!!」
「ごめんて。ほら、スポドリ買ってきたから許してくれ」
「……許さない」
頬を膨らませて俺に言う。
「マジですか?早宮さん」
「……うん」
「どうやったら許してくれます?」
「残りの時間ずっと隣にいたら許す」
俺は少し間を空けて早宮の隣に座る。
「私のすぐ隣に座れ」
「俺、汗臭いぞ?」
「別にいい」
早宮からのリクエスト通りに俺は近づくと早宮からなんかいい匂いがした。
汗をかいているのに。何故?
そして体育が終わり、制服に着替えて自販機で飲み物を買おうとしているとビリっと電流が流れたような痛みが背中に伝わり、俺は気を失った。
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