第2話

 次の日。


 朝、家を出ると西宮がいた。


「おはようございます。佐久間君」

「なんで俺の家がわかったの?というか、いつからここにいたの?!」

「なんとなくです。そして午前5時からここにいました!」


 マジですか。


 ※※※※


 教室に着くと学級委員長で俺と同じ中学校でずっと同じクラスの早宮奏はやみやかなでが俺に駆け寄ってきた。


「おはよう佐久間。体育祭でやる競技のアンケート早く出してくれ。あとはお前だけなんだ」

「悪い。ささっと書いて渡すよ」

「まだやってなかったか。早くやって出してくれ。今日の放課後までだから」

「じゃあ放課後までに出す——」

「今すぐやれ。いいな?とゆうか私が見てる前でやれ」


 とゆうわけで俺は早宮が見てる前でアンケートを書く。


 まあ、それはいいんだけどさ。


 さっきからスマホが振動してうるさい。


 それと。


「走る競技には入れるな」

「パン食い競争に入れろ」


 などと外野がうるさい。


 〜数分後〜


 アンケートを書き終え早宮に渡すと担任の先生に出してくると言っていなくなると入れ替わりで西宮が俺の席にくる。


「なんで既読つけないの?」

「アンケート書いてたから」

「……あの女とは話せるのにね」

「ん?何か言った?」

「ううん。なんでもないです」


 すると。


「佐久間。お前のせいで私が先生に注意されたじゃないか」

「すまん」

「申し訳ないと思ってるならLANEのIDを交換しろ!」

「オッケー」


 俺は西宮と交換すると『(」・ω・)ヨロシクネ』と絵文字が送られてきたのでアニメのスタンプで返すと『私とLANEする時はこのスタンプを使え。不愉快だ』というメッセージと共に猫のスタンプが送られてきた。


 どうやら買ってくれたらしい。


 チラッと見ると早宮の額に青筋が浮き出ていた。


 早宮さん、怖いっす。


 すると西宮からも『昨日のお礼です受け取ってくださいね♪』というメッセージと共に犬のスタンプが送られてきた。


 西宮の目は笑ってないのにニコニコしていて怖かったです。

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