第43話 レシピボン発動!おいしーなタウンの危機
自分の気持ちを相手に押し付けてるだけではないのか? ――多くの方がこういった悩みをもっているのだと思います。多かれ少なかれ、人は他者との関係を結ぶ生き物です。そのなかには互いに協力しあう意味も含まれますし、また見方を変えれば、一方がもう一方に頼りっぱなしに見えてしまうこともあるでしょう。
人間には『返報性』という呪いにも似た強力な心理作用が働きます。恩返しとは響きの良い言葉ですが、この『恩』という呪縛が人の心をつき動かし「なにかお礼しなきゃ(使命感」という義務感レベルのお返しをしたくなってしまう。人間は社会を形成する動物なので、相手からの信頼を得られなければすぐ孤立の危機に直面してしまう。だからこそ、相手と心を通じ合わせる事が大切なのです。
逆に言えば、相手が言わんとしてることがわかる、いわゆるツーカーな仲であればとても良好な関係を築くことができます。しかし、前回の話のとおり、そういった気持ちは『わたし』が想像してる『アナタ』像です。その指摘にゆいは、わたしは拓海のことを知っているつもりになっていたのではないか? もしかして、わたしは自分の気持ちを相手に押し付けているだけなのではないか? ――という不安にかられたのでしょう。拓海がはじめて見せたあの表情が、ゆいの思いをさらに確信させていきます。
けど、拓海が見せたあの表情こそ信頼の証なんだと思います。人間には信頼できるからこそ見せる一面ってのがあるもんです。お母さんにはお父さんにだけ見せる表情があり、お父さんにはお母さんにだけ見せる姿がある。友だちにだけ見せる姿、親友、恋人、家族、それぞれの関係に進んだからこそ見せる様々な姿があります。それは信頼の証なのです。
つまり、シリアスなゴーダッツの精神攻撃的な場面に見せかけて、あのシーンはゆいと拓海の絆が伺える場面だったわけですね! ――というわたし個人の感想は置いといて、まあこれからふたりの関係がどう変化していくのか、そしてゴーダッツの言葉にショックを覚えたゆいを取り巻く人々がどう支えていくのか、楽しみに視聴していきましょう。
わたしのせいで――罪悪感は人の心に深いキズを残します。罪悪感はあくまでも『感』なのでほどほどに感じときましょう。
クッキングダムは無事ブンドル団に占領されたようですね。レシピッピが次々さらわれていくなか、マリちゃん一行はフェンネルの元へたどり着く方法を探しています。
セクレトルーさん、アナタ苦労してきたんだねぇ……いやちょっとまて。おまえ「かみのしたさまぁあ!?」はどうしたよ? もしかしてここねママ目指して奮闘してた感じ?
ところかわって、マリちゃんの「自分のしたことと、ちゃんと向き合いなさい」をそういう方向に受け取っちゃった感じ。あるよねぇそういうこと。そういう時はおもいっきり泣くといいよ。歴代プリキュアの中にはひと泣きで切り替えやがった『相田マナ』とかいう猛者がいたけどあれは例外中の例外だから。
ムリせず、他者と手を取り合って成長していきましょう。
あ、ちなみに泣く行為は脳を一瞬で副交感神経優位にしてくれるのでガマンせずダバダバ泣きましょう。
さて、フェンネルが世界中の『料理』を消していきます。って、え? 料理どころか『食材』もお亡くなりに? ――それ生物が死滅するぞ。これは別方面のヤバさですねぇ。これまで物理的な崩壊をもたらすラスボスとはまた異なるアレですわ。
フェンルの真意は自らの力を証明すること。保護の力がはたらくプリキュアですら好きな料理を忘れるほどの威力で、フェンネルはさらに世界征服のためお料理を人質――料理質? にとって宣言してきました。
――うーんとね。世の中資本主義とか共産主義とか社会主義とかいろいろな『〇〇主義』がありますが、どんな仕組みでもどこか"穴"がありまして完璧な仕組みを構築するのはもうムリなんですよ。じゃあどういう〇〇主義がいいんだ? って問われると『なんでもいい』んですよね。なんでもいいんです。
フェンネルさんは料理を独り占めして各地に配給する、まあ独占的共産主義ぃ……的な感じかな? まあ適当だけどそんな感じのような気がすると思います。目に見えて独占的で『悪』に見えますね。実際悪でしょうね。ただ、もしフェンネルさんがメチャクチャ優秀で全人類の隅々まで食料を配給してだれひとり飢えない世界を実現させられるのなら、それは『善』とも言えます。
国とか組織を形成する上層部がメチャクチャ優秀で、かつ〇〇主義をうまく活用できるのであれば、どのような主義手法であっても、たとえ独裁政治であっても良いわけです。これ有名な経済学者が語ってたような気がするけどあまり覚えてないや。でもまあ、人々が幸せになれればどんなやり方でも問題ないよね? っていう流れはおおむねおっけーだと思います。おクスリでアタマん中お花畑ハッピーとかじゃなけりゃね?
辛いときこそ友情パワーってのは威力を発揮するもんです。なにもそれはプリキュアだけの関係じゃないってことよセクレトルー。絆ってのはつながってくもの。ここねからここねママに、ここねママからセクレトルーに。世の中にゃあ、このように『腕をひっつかまれて無理やり与えられるやさしさ』ってのがあるもんです。それをメイワクだなんて邪険にせず、たまにゃーいいもんだと受け取ってみてはいかがでしょう?
味付けにまよったら――
――たいせつな人の笑顔に"答え"はある
ここでもおばあちゃんかぁ。アナタもう伝説のプリキュアでいいよ。人と人の絆を結ぶ『おむすび』か。これはいい言葉だな。よし、今日のごはんはおむすびにしよう。
っと! ここで忘れかけてたジンジャーの隠し玉が炸裂したわ。やっぱりフェンネルの心の闇に気づいてたジンジャー。こうなることを予測して、というより念のための処置だったのでしょうか。
ちなみに、おにぎりのカロリーは100gあたり170kcalです。あと10個くらい食っとけ。
次回予告。さいごに5人そろっておにぎり食う姿が笑えました。さて、ずっと楽しく見てきたデリパもあと2話となってしまいましたねぇ……新プリキュアも楽しみですが、ゆいたちの活躍が見られなくなるのが寂しくもあります。
クライマックス。プリキュアの活躍を心に焼き付けましょう。さて、今週もたのしくおいしく過ごしていきましょうかね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます