第21話 この味を守りたい…!らんの和菓子大作戦

 生物の根幹として『食・性・眠』の三大欲求があります。で、人間の欲求として『衣・食・住』がありますね。両者に共通して『食』の欲求がある通り、食べる行為はこの上ない幸せなのでございます。そんな欲求を常に解決してくれそうな街、オイシーナタウン。なんでこの街の住民はみんなスリム体系ばかりなのでしょう、それがナゾだ。


 人間の欲求にダイレクトアタックするという意味で、飲食店はどこでも繁盛しそうなイメージがありますが、その実イロイロな問題により飲食店は継続しにくかったりします。現状は『新型コロナウイルス感染症』が猛威を振るっている分わかりやすいでしょうね。


 前回もお話しましたが、こういうお店は利率が低かったりします。1万円稼ぐ(売上ではなく利益的な意味で)には数十人分の注文を受けなければなりません。毎日繁盛してるあの店だって、材料費人件費アレコレを加味した場合、言うほど儲かるわけじゃないんですね。なので、繁盛してそうな雰囲気のお店でも、ある日突然閉店しました、なんて事があったりするかもしれません。


 まあ閉店とまではいかないでしょうけど、今回は『これまで伝統の味を守ってきたお店が採算が合わず、仕方なく人工甘味料を使う』的なお話になるかもしれないね。ってことで、えー本日はらんらんの活躍をメインに楽しんできましょ。




 急募:夏に『ぱんだ軒』で出すかき氷のアイデア。近頃はラーメン屋でもそういうメニュー豊富だしね、きっとおいしいかき氷を――あん?


 あ、冒頭で書いた『閉店とまではいかない』がさっそく破られたわ。そこまで描くのねプリキュアさん。はごろも堂か、なかなか良いネーミングですね。で、閉店理由が「近くにデカいデパートができる。そこにはたくさんの和菓子屋さんが入る」だそうで……これまさにジャスコの呪いじゃないですか(田舎民並の感想)。わりとね、地域出店の大型デパートにやられた地元商店街多そうよねぇ。


 ごめん、キュアスタの『PAON』がツボりすぎてムリだった。30秒は笑い転げたね、うん。


 数学2とな? ――記憶にございませんねぇ(低学歴)。


 さて、はごろも堂を救い隊がさっそく登場。学校での宣伝のため、まずは実際に食レポすることになったようです。ここでひとつトリビア。洋菓子と和菓子の差的なお話。


 洋菓子は小麦粉、バター、牛乳、ミルク、卵と、糖質と脂質がふんだんに含まれる材料を使用します。動物性の脂質&泡立てをよく利用するのでフワフワした食感が持ち味ですね。これらの組み合わせは和菓子より『甘さ』を感じやすくなります。甘さは食欲にダイレクトアタックってことで、スイーツ好きな女の子は「デザートは別腹」と言ってどんどん食べちゃったりするのです。脂質は高カロリーなので、甘いものを食べ過ぎたらお腹がふっくらしちゃいますよ?


 和菓子は米、麦、豆などがメインになります。植物由来の材料が多く、脂質はほとんどありません。で、洋菓子は水をふんだんに使います。たとえば『水ようかん』なんかがわかりやすいですね。甘さは感じにくいですが、洋菓子より粒の細かい砂糖を使うので、洋菓子とはまた違った甘さを感じます。よく言われるのは「上品な甘さ」というヤツですか。脂質が少ないぶん低カロリーですが、和菓子は糖質でガン攻めするスタイルなので食べ過ぎは禁物ですよ?


 閑話休題。


 宇治金時を前に、ちゅるりんの食レポ魂が炸裂。これは尺を5分使う価値があるわ。これにはあまねも脱帽ですわ。しかし『水無月』っていう和菓子ははじめて見たわ……これ栃木県にある? えーっと、京都市発祥で、白い『ういろう』の上に煮小豆を乗せ三角形に切り分けると、なるほど、作れそうだ(作るとは言ってない)。


 氷の節句に無病息災と。で、昔の氷保管事情も紹介されてますね。地下は地熱でもなきゃ冷たいので、氷はそこに保管するのが常ということですね。昭和時代の『冷蔵庫』、実は電動じゃなくて上に氷を置いて冷やしてたってのは有名な話。食の歴史を知ることで、また違った味わいがあるんですね。歴史を食べる。これは名言だわ。


 なんだろう、らんらんがものすごい怪しい営業マンに見えてきた。ああ、わたしも人を疑うようになっちゃったなぁ(遠い目)。


 気分上々ならんらんは宣伝する気マシマシの模様。けど、はごろも堂のおばあちゃん『松山 咲枝まつやま さきえ』さんのほうまなんとも言えない表情。このヘンは大人の事情を言えない苦しさを感じますねぇ。


 ヴィランのターン。ナルシストルーが一瞬「"カレーにかき氷"のレシピッピを奪ってきてやろう」と喋った気がした。




 らんとあまねの口論、というべきシーンでしょうか。らんの情熱と、イロイロ察したあまねが諭そうとする感じ。あまねが『大人』に見えるシーンだけど、わたしはらんの――ある種のをとてもうらやましく思います。こういう情熱こそ大事なんだろうなぁって。


 本日のおばあちゃん。わたし農家で働いてる関係で、おばあちゃんのセリフが身にしみてわかります。果物もお野菜も、調子悪い時の原因はいくつかありますね。


・栄養不足

・病気

・害虫


 だいたいの人は、語られてたように水をあげちゃいガチなんですけどね。大切なことはってことなんです。必要なのは水だけじゃない。病気にかかったりケガしちゃったり、そういう細かいトコも見てあげないと、わたしたち人間と同じように弱っていっちゃうんです。


 まあ、元気すぎても困るんですけどね。


 らんらんが首を180度曲げつつ ピュンッ と走ってく姿、かわいかったです。うん、キャラとしてはらんがいちばん好きかもしんない。ああいうひたむきな姿とっても感動するよね。


 何事にも終わりがある。咲枝ばあちゃんのセリフには60年の重みを感じます。そして例によって感動シーンに水を差すナルシストルー。これにはらん氏、今期最大の怒り爆発。仲間思いのあまね達もいっしょに、さあやってきましょうか!




 本日のウバウゾー → かき氷製造機 + 型


 冷属性攻撃、氷結効果はなかなか強いぞ? そして棒アイスみたいになったプリキュア一行。プレシャスはそのままかき氷製造機にぶちこまれました。


 プリキュアでゴア表現かぁ……味わい深いな。いやいや冗談言ってる場合じゃないわ。さすがに世の女児たちを泣かせるワケにはいかんでしょ。かきプレシャスは草。まあプレシャスのピンチにゃタキシード仮面さまがいてくれるからそのへんはダイジョブよ。


 歴史は即物的なものじゃない。思い出が人々の心に伝わり、それが新たな歴史につながる。それもう『伝説』じゃね?


 おばあちゃんの「ありがとう……」に涙ちょちょぎれますわ。




 お? トマトジュースとな? 変えてきた――とおもったらエンディングも変わっとるやんけ! すごいイイね。なんだろう、心にしんみりくる曲調で、しずーかに染み込んでくお唄ですわ。ひとりでゆったり聴きたいね。


 次回は拓海メイン回のようです。いやいや、今までブラペが邪魔だったシーンなくね? キミどんだけ精神攻撃によわいのよ。そんなんじゃゆいとになれないぞ?


 いやー本日も楽しんで視聴しました。心はすっかりデリシャスマイルですよ。閉店って悲しいことだけど、だからといって思い出まで無くなっちゃうわけじゃないし、いつか子どもに「あそこにははごろも堂って和菓子屋さんがあってな、そこでかき氷を――」なんて話すお父さんがいるかもしれません。アナタにもそんな思い出深いお店があるはずです。今日はちょっと、そんなお店に寄ってってみませんか?


 あー腹ペコってきた。今日はかき氷にしよ。

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