1ヶ月の延期だそうです
以前ニュースになった『東映アニメーションへの第三者不正アクセス』の件について、システム障害の修復なのか、それとも他の要因なのか、とにかく『デリシャスパーティー♡プリキュア』は4月10日以降まで延期することになったようです。朝日放送テレビのサイトで見られるのでご参照ください。
13日は4話の再放送をしましたね。そして本日から3週にわたし『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターメモリーズ』を特別編集版で放送していくとのこと。この時間は忙しいのでリアルタイムで見られないけど、後で録画したヤツを見ようと思います。10日以降の放送予定については未定のようで、もしかしたらさらに延期になるのか? と不安になってしまいますが、そこは東映アニメーションからの発表を待つしかありませんね。
しっかしHUGっとプリキュアかぁ、トロピカにヒーリング、スタートゥインクルの前ってマジで? ほんの2年くらい前のヤツだと思ってたわ。HUGっとプリキュアは総勢5人のプリキュアが登場し、子育てやら愛やらが盛りだくさんな内容でしたね。けっこう『深読み』するとおもしろくて、最終回にチラッと登場したあの男性、おそらく主人公『
デリパが見られなくて残念ですが、今回はHUGっとが久方ぶりの放映ということで、今回は赤ちゃんの心理を科学する『認知発達理論』について書いていきましょう。あ、心理学の話です。
人間の『心』を科学する心理学という学問ですが、心ってのは年齢を重ねるごとに変化していくものです。そういった身体の成長と共に、心もどういった成長(変化)を経ていくのか? という事柄を研究する『発達心理学』というものがあります。
幼少期、とくに成人まで人間の心身は急激に成長していきます。だからこそ、赤ちゃんや子どもたちの成長に関する研究はとっても細かくされており、心理学用語もたくさんあります。興味ある方は各自でググっていただくとして、今回は先程紹介した『認知発達理論』についてのみご紹介しましょう。
認知発達理論。ざっくばらんに説明すると『0歳児から思春期直前までの、人間の"認知機能の発達"を4段階に分けた理論』です。提唱者はスイスの心理学者『ジャン・ピアジェ』ですね。
この理論では、0歳時からの認知機能の発達を4段階に分けています。
① 第1段階:感覚運動期
0~2歳までの段階です。この時期は『自分が見えているモノ、触れているモノだけが世界のすべて』です。アナタが自分の部屋にいるとして、では扉の向こう側にはどのような世界があるでしょうか? 別の部屋があり、廊下があり、玄関から外へ出ることができる……赤ちゃんにとっては『見えない=無』です。自分が見えていないトコロには世界そのものが無い。扉の向こうには広大な世界が待っているということを、赤ん坊はまだ知るよしもないのです。
② 第2段階:前操作期
2~6歳ごろまでの段階です。言葉を覚え、操り、想像を膨らませ、他者を感じることが出来るようになります。ただし、まだまだきちんとした認知ができているわけではありません。たとえば『たいようがわらっている』という言葉、みなさんはどう受け止めるでしょう?
大人のアナタたちでしたらこれが『比喩表現』だということが理解できるでしょう。しかしこの時期の子どもたちには『命あるもの:命ないもの』の区別が難しいのです。ですから人形なども『生きている』と感じますし、太陽が笑っているという言葉も真に受けるかもしれません。この時期の子どもたちのお絵かきを見てみると、お花や太陽にも『笑顔』を描いていることが多いです。
また、数や量の『保存』に対する認知も難しく、たとえば『りんごが1つ:半分に切り分けたりんごが1つ』の場合、子どもは「2つだからこっち(切り分けたりんご)のほうが多い!」と答えるでしょう。
自分中心に物事を考える傾向も見られます。たとえば――
・部屋にカゴと袋がある
・AくんとBくんがボール遊びをし
カゴにボールをしまい部屋から出ていった
・Aくんが部屋にもどり
カゴにあったボールを袋に移し部屋を出た
・Bくんが部屋に入ってきた
この時、Bくんはボールを探そうとして『カゴ・袋』どちらを探すでしょうか? ……ふつうは『カゴ』ですよね? だって、BくんはAくんがボールを袋に移した事実を知らないのですから。しかし、この時期の子どもたちはみんな「袋を探す!」と答えます。それは『自分だけの立場から物事を考える』からです。他者や状況を客観的に把握する思考回路がまだ未完成なわけですね。
この時期はとってもやんちゃ盛りです。で、上記のような認知機能の未発達があるので、親御さんはとっても苦労すると思いますよ。これらの認知機能が成長してくるのは、その後の段階になります。
③ 第3段階:具体的操作期
7~11歳ごろまでの段階です。小学校に入学できるあたりから、子どもは客観的、理論的、抽象的な思考を身につけられるようになっていきます。上記にあった様々な未発達部分が解消されていき、徐々に人としての"常識"ってヤツを学んでいけるようになります。集団生活を送ることも、社会性を養うという意味では重要になるかもしれません。
ちょっと脱線しますが、ここまでの段階で脳はとっても成長します。成長っていうか、脳は『刺激に対して柔軟に対応する機能』が備わっていまして、ここまでの時期にたくさんの、そしてあらゆる刺激を与えると脳がどんどん"変化"してくれます。脳細胞の数自体は3歳まで急激に伸びていきますが、それからはとくに変化しません。ただし、脳は数ではなく機能の充実が肝。脳細胞をどう使うかが重要なので、ここまでの時期に習い事をしとくと良い刺激になるんじゃないか? ――っていう考え方が幼少教育でございます。
実際『〇〇の意味は〇〇』といたタイプの記憶は幼少期に覚えちまったほうが後が楽です。大人の脳は妙に凝り固まってしまうので別の勉強法のが良いんじゃねーのというお話があるのですが、これ以上はほんとに脱線しちゃうのでパス。機会があれば今後『つれづれグサッ』で書いていきましょう。
④ 第4段階:形式的操作期
11歳以降の段階です。抽象的な概念、たとえば『もし地球が存在していなかったら、果たして"人類"は存在していたのだろうか?』的な問題を理論的に考えられるようになります。もう立派なオトナだね!
中学校から算数から数学になりますよね? たとえば『ax × b = y』とか……そういった概念を用いた計算にも適応できるようになります。この文章を読んでいるアナタが中学生なのか、高校生なのか、はたまた20代30代なのか存じ上げませんが、人間はこうしてオトナに近づいていくのです。
これ、逆に言えば『子どもには子どもの世界がある』ということ。子どもは大人とは異なる思考回路や認知機能があります。たしかに成長途中ではありますが、決して未熟というわけではないことを覚えておいてください。逆に、子どもならではの視点で大人の方をハッとさせる場合だって多々あるのです。そういった事も含めて、子どもたちと良いおつきあいをしていきましょうね。
まあ、わたしが子どもに近づいたら確実に『事案』なんですがね。
子どもには子どもの世界があります。それを理解&尊重できれば、アナタは子どもに愛される大人になれるかもしれません。
もっとじっくり、子どもたちのことを観察してみてください。
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