甘えん坊三女の1日!

「「ごちそうさまでした」」


 サリエルは朝食を食べ終えた後、毎日2、3時間ほど読書をします。


 サリエルは読書家で、たまに人界にお忍びで降りる時に大量の本を買います。


「今日の本は…これにしましょう!」


 今日読む本は恋愛小説です。

 どのジャンルの小説も好き嫌いなく読むのですが、その中でも恋愛小説は特にお気に入りです。



 さて、今日も今日とてお仕事の時間です。


 生命神であるサリエルの仕事は命…魂の管理です。

 その中でも今日は体が死んだ魂を輪廻の輪に戻す仕事です。


「亡くなってしまう人も減ってきていますね!平和なのはいいことです。」


 この仕事をしていると、たまに問題のある魂が現れます。


「むぅー…この魂は真っ黒ですね。」


 魂というのは罪を重ねるたびに黒く濁っていきます。

 多少であれば問題はないのですが、真っ黒とまで行くと放っておくわけにはいけません。


「反省してください」


 そんな魂は白色に戻るまで、別の空間に隔離します。


 そんなこんなでお仕事は終わりです。



 リビングへ行くと、シャルとイシュタルがお話ししていました。


「何を話しているんですか?」

「今日の晩御飯を決めているのよ〜。何か食べたいのある〜?」


 サリエルは好き嫌いがないので、基本的になんでも食べますが、唯一大好きな食べ物があります。


「ハンバーグが食べたいです!」


 それはハンバーグです。

 可愛らしいですね。


「そう言うと思ったわ〜。でも最近作ってなかったし、そうしましょ〜。」

「やったー!です」


 サリエルはそう言ってシャルに抱きつきます。

 サリエルは身長が低めなので、抱きつくと頭がシャルのちょうど胸の辺りにいきます。


「あらあら〜」


 サリエルはちょうどいい高さの頭をシャルに撫でられて目を細めます。


 イシュタルは呟きます。


「サリィは甘えん坊さんね。」

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異世界女神三姉妹!〜世界は今日も平和です〜 Nanashi @yuito0209

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