第3話 王立魔法医術研究所
着いた、
ここに団長がいると聞いた。
「ユニス・ワルードだ。ミステク騎士団長にエ合わせて欲しい。」
門の前にいる警備する二人の騎士の一人に聞いた。
「騎士手帳は、お持ちですか?」
と返してきた。そして嫌という顔を見せてくる。
持っていない、まだ騎士見習いの俺は。
「お持ちでないなら入ることは出来ません。」
もう一人の騎士も答える。また、嫌な顔をして。
「そこをなんとか出来ませんか?」
俺はしつこく聞いた。
「「無理です。」」
二人同時に話した。嫌な顔して。
「アウラルだ。」
後ろから声がする。
「こいつも通してやれ。こいつはまだ見習いなんだ。」
アウラルという青年のこの声知っているような。
「ボーッとすんな行くぞ。」
「あ、…はい。」
アウラルと
ドンッ!
背の高い青年が背の低い騎士を壁に押し付けた。
「なんで…なんでお前なんだよ!」
アウラルは、叫んだ。
「なんでって…それは済まなかった。」
俺は、何も言えない。
「聖剣は…よ、妹を助けるのに必要だって言ったよな。」
アウラルは、目を開いて怒鳴る。目が潤んでいる。
俺は、やはり何も言えない。
「なのにお前は…なんてお前…なんだ。」
アウラルは、膝から崩れ落ちていた。
「お前と騎士校に行ってた時に言ってたよな。お前が聖騎士にいつか推薦させるってよ。…未だに騎士見習いのくせによ。」
ドンと壁に叩きつけられる。
「…」
何も言えない。聖剣の力だってきっとゼータのお陰だ。
…この光景前に、見たことがあるかもしれん。
たしか…
「お前が、何故、何故娘を止めなかった!」
「…」
そうだ、あの時…。
「この話は、酒場でしよう。そうじゃねぇと怒り狂っちまう。」
アウラルか、…急に記憶が混乱した。
そうだったアウラルは、妹さんに逢いに来たんだ。
二人は、とりあえずそれぞれの病室に向かった。
緊張するなぁ、…落ち着け。
ノックして、
「ユニス」
あ、ユニスだけじゃなくて。
「ユニス・ワルードです。」
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